これから株式投資を始めたい、もしくは短期的な値上がりを狙って銘柄選びをしている方にとって、「株価が上がりやすい特徴」を理解することは非常に重要です。今回は、時価総額と株価の関係性を軸に、株価が上昇しやすい銘柄に共通するポイントをわかりやすく解説します。
時価総額が小さい株は上がりやすいのか?
一般に、時価総額が小さい企業は株価が上昇しやすい傾向があります。理由は、機関投資家などの大量資金が流入した際に、株価が急騰しやすいからです。また、時価総額が小さい企業は「材料が出たときの値動き」が大きいことも多く、短期トレードで注目されやすい側面もあります。
ただし、裏を返せば出来高が少ない場合もあり、売りたいときに売れない「流動性リスク」もあるため注意が必要です。
株価が安い=上がりやすいとは限らない
株価が100円前後の「低位株」は、少額から始めやすい反面、実際の企業価値(時価総額)を無視すると危険です。例えば、株価100円でも発行株数が数億株ある場合、時価総額は数千億円になることもあり、簡単に値動きしません。
つまり、株価の数字の大小だけで判断するのではなく、時価総額での比較が重要です。
時価総額が小さいのに株価が高いケースはある?
はい、あります。たとえば「発行株式数が少ない」企業では、株価1,200円でも時価総額が50億円以下というケースも珍しくありません。これは主に創業者や経営陣の保有割合が高く、市場に出回る株が少ない企業(オーナー企業など)で見られます。
例としては、マザーズ(現グロース市場)や札幌アンビシャスなど新興市場の一部銘柄で見かけることができます。
株価が上がりやすい銘柄に共通するその他の特徴
- テーマ性が強い(AI、半導体、生成AI、脱炭素など)
- 業績の急成長が期待されている(売上や利益の伸び率が高い)
- 浮動株比率が低い(市場での流通量が少ない=値動きが荒くなりやすい)
- IR活動が活発(材料が出やすく、注目度が高まる)
また、決算発表直前・直後や好材料のリーク報道などの「イベント投資」も短期的な株価上昇を狙う際の戦略の一つです。
実例:2023年〜2024年で急騰した低時価総額銘柄
以下は時価総額100億円未満で株価が急上昇した実例です。
- GNIグループ(医薬品):業績好調により2023年に2倍以上に上昇
- セキュアヴェイル(セキュリティ):サイバー攻撃関連の材料で注目を浴びた
- リバーエレテック(電子部品):低時価総額で材料株として物色された
こうした銘柄は、ニュースや決算短信に常にアンテナを張っておくことが重要です。
まとめ:上がりやすい株には“軽さ”と“材料”がある
株価が上がりやすい銘柄の特徴としては、時価総額の小ささや、注目テーマの有無、流動性の高さなどが挙げられます。株価の「安さ」自体は直接的な要因ではないため、見た目の株価ではなく、時価総額や流通株数、将来性などを加味した投資判断が重要です。
最後に、リスク管理を怠らず、分散投資や損切りラインの設定なども忘れずに行いましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント