住信SBIネット銀行でポンド円を買ったのに利益が出ない?その理由をやさしく解説

外国為替、FX

外貨預金をはじめたばかりの方が戸惑うのが、「為替レートが上がっているのに残高が増えていない」といった疑問です。特に住信SBIネット銀行でのポンド円取引では、購入後の評価額が想定より低いことに驚かれる方も多いでしょう。この記事では、そうした疑問の背景や仕組み、そして正しく利益を把握するためのポイントを解説します。

評価額が想定と違うのはなぜ?

外貨預金の評価額は「TTB(銀行の買い取りレート)」で計算されます。例えば、あなたがポンドを買った際には「TTM(仲値)」や「TTS(銀行の売りレート)」で外貨が付与されますが、その後の評価額は「TTB(銀行の買い取りレート)」に基づくため、差損が発生しやすい構造です。

たとえば198.30円で買ったポンドでも、銀行が買い取るときのレート(TTB)が195.00円だった場合、評価額は下がって表示されます。

為替手数料が意外と影響する

住信SBIネット銀行では1通貨あたり数銭程度の為替スプレッド(手数料)が設定されています。例えば、ポンド円の買値が198.30円、売値が197.80円の場合、わずか0.5円の差でも1ポンドあたり50銭の損失になります。

仮に約101ポンドを買ったとして、0.5円のスプレッドで差額は約50円以上になるため、思ったより利益が出ていないと感じる原因になります。

「現在高」の見方に注意

「現在高」は円換算での預金額の評価です。これはあくまで「今円に戻したらいくらになるか?」を示しており、為替差益が加味されるわけではありません。

そのため、ポンドのレートが多少上がっていても、TTBがそれほど上がっていなければ「増えていない」ように見えるのです。

スプレッドのない投資をしたいなら外貨預金以外も検討を

外貨預金はスプレッドがあるため、短期売買には向いていません。もし為替差益を狙うなら、FX(外国為替証拠金取引)や外貨建てMMFのほうが手数料が安い場合もあります。

ただし、FXはリスクも大きいため、慎重な選択が必要です。長期的に積立したいのであれば、外貨預金のままでも問題ありません。

外貨預金の評価益を把握するコツ

・ポンドの現在価格がいくらかではなく、TTBレートを必ず確認する
・為替スプレッド(TTSとTTBの差)を考慮する
・外貨のまま持っている限り、含み益があっても日本円では確定していない

こうした点をおさえることで、損益を正確に把握できるようになります。

まとめ:評価額が少なく見えるのは仕組みによるもの

ポンド円の買付後に評価額が減っているように見えるのは、「TTBレートで計算される現在高」と「購入時のTTSレートとの差」や「スプレッド」の影響によるものです。決して詐欺やトラブルではなく、外貨預金の仕組み上の仕様なので、これらを理解したうえで中長期的な視点で運用を考えましょう。

外国為替、FX
最後までご覧頂きありがとうございました!もしよろしければシェアして頂けると幸いです。
最後までご覧頂きありがとうございました!もしよろしければシェアして頂けると幸いです。
riekiをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました