海外旅行で外貨預金を上手に活用できれば、両替コストの節約や通貨価値の変動リスクを抑えることができます。特にニュージーランドドル（NZD）のような主要通貨を保有している場合、現地での支払いに役立てたいと考える人も多いでしょう。この記事では、ニュージーランド旅行前に知っておきたい外貨の引き出し方法や、現地での現金利用の実情、さらにおすすめの代替手段について解説します。
外貨預金からニュージーランドドルを引き出す方法
日本国内でNZDの現金を引き出すには、まず外貨預金口座を開設している金融機関が外貨現金の引き出しに対応しているかを確認する必要があります。多くの都市銀行やネット銀行では、外貨のまま現金で引き出すことができないか、別途手続きが必要です。
一部の銀行（例：三菱UFJ銀行やSMBC信託銀行など）では外貨両替サービスがあり、事前予約すればNZD現金を受け取れることがあります。ただし、為替手数料や取り寄せ日数がかかるため、旅行直前に慌てて手配するのは避けましょう。
現地でのニュージーランドドルの現金事情
ニュージーランドではクレジットカードやデビットカードの利用が非常に普及しており、観光地やスーパー、タクシーでもキャッシュレス決済が基本です。むしろ現金を使う機会のほうが少なく、財布に多額のNZDを持ち歩く必要性は下がっています。
とはいえ、地方の小さな店やファーマーズマーケット、バスの一部などでは現金のみ対応の場面もあるため、最低限の現金は持っておくと安心です。現地のATMでは国際キャッシュカードや海外対応のクレジットカードで簡単にNZDを引き出すことができます。
代替手段：キャッシュパスポートやマルチカレンシー口座
外貨預金をそのまま活かすよりも、マルチカレンシー口座やキャッシュパスポート（プリペイドカード）を活用するのも一つの手です。これらは複数通貨に対応し、為替手数料を抑えながら現地でスムーズに支払いできます。
たとえば、Wise（旧TransferWise）やRevolutのような国際的な金融サービスでは、事前に日本でNZDに両替しておき、現地の店舗やATMで直接使うことができます。円→NZDの両替レートも良心的で、外貨預金の一部をこれらに移すという選択肢も現実的です。
現金以外の支払い手段を併用するメリット
現金を持ち歩くリスクや両替コストを避ける意味でも、カードやデジタル決済の利用は非常に有効です。特にNZではApple PayやGoogle Payも広く使われており、スマホ1つでスムーズに決済が可能です。
万一のために少額の現金（100～200NZD）を所持しつつ、残りはカードやデジタル手段で対応するのがバランスのよい方法です。
まとめ：外貨預金の活用は計画的に、支払い手段は柔軟に
外貨預金で保有しているNZDを現地で使うことは可能ですが、日本での引き出しには手続きとコストがかかるため、代替手段を検討する価値があります。現地のキャッシュレス事情を踏まえ、現金は補助的に使い、カードやデジタル決済をメインにすると安全かつスマートな旅が楽しめるでしょう。
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