仮想通貨市場では、ビットコインやイーサリアムに次ぐアルトコインにも注目が集まっています。中でも「全銘柄に少額ずつ分散投資して長期保有」というスタイルは、一部投資家の間で「気絶投資法」として知られています。この手法は本当に賢い戦略なのでしょうか?その可能性と注意点について解説します。
気絶投資法とは?アルトコイン分散の基本戦略
気絶投資とは、売買を繰り返さずに一度買ったら長期間放置し、相場の上昇をじっくり待つというスタイルです。これを複数のアルトコインに適用し、1銘柄あたり数百円〜数千円の少額を分散して購入することで、将来的な”大当たり”を狙う手法が考えられます。
たとえば、コインチェック上にある32種類のアルトコインに1000円ずつ投資すれば合計32,000円。この額で複数の将来有望なプロジェクトに種をまくことができるのは、仮想通貨ならではの魅力です。
過去の成功例:BNBの15倍成長のように
かつてバイナンスが発行するBNB(バイナンスコイン)に1000円投資して数年気絶していたところ、価格が15倍に膨らんだという実例があります。こうした事例は珍しくありません。仮想通貨市場では、予期せぬプロジェクトが急成長することがあるため、分散投資でその芽を拾える可能性は確かに存在します。
ただし、そのような”勝ち組”は一握りで、ほとんどのアルトコインは無価値化または低迷したまま終わるのが実情でもあります。
リスクの正体:アルトコインの淘汰とプロジェクト崩壊
アルトコインの多くは、プロジェクトの資金調達や注目度に応じて価格が変動しますが、一定期間で開発が停止したり、規制強化の影響を受けたりして、存在感を失っていくものも多数あります。
とくに知名度の低いコインほど、出来高が少なく売買が成立しない”塩漬け”状態になるリスクが高いため、注意が必要です。
実際の収益性:統計的にどうなのか
仮想通貨インデックスなどを用いた分析によると、上位数銘柄が全体の利益の大部分を占めるという「パレートの法則」に近い結果になることが多いです。つまり、32種類のうち30以上がマイナスでも、残りの2銘柄が爆発的に成長すればトータルで利益が出るという構造です。
この考え方は、ベンチャーキャピタルがスタートアップに投資する戦略にも似ており、リスクを管理しながら大きなリターンを狙うには合理的ともいえます。
初心者が気絶投資を実行する際のポイント
- 取引所が上場しているコインは比較的信頼性が高いが、すべてが将来性があるとは限らない
- 少額であっても、投資額は”無くなってもいい金額”にとどめる
- 価格チェックや相場ニュースは一定の頻度で確認した方がよい
完全に気絶するのではなく、半年〜1年ごとのポートフォリオ見直しを行うことで、時代の変化に応じたリバランスが可能になります。
まとめ:遊び投資としての分散気絶法はアリ
アルトコインへの1000円ずつの分散投資を気絶しながら放置する方法は、宝くじ的なロジックを含みつつも、合理性がある戦略といえます。とくにすでにビットコインやイーサリアムを保有しており、余剰資金での運用であれば、一定の成功確率を見込むことができます。
ただし、長期保有=必ず成長するという幻想は持たず、冷静なリスク管理の上で楽しむことが最も重要です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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