相場がブレイクした直後、「先っぽで入るのは怖い」と感じて押し目を待つという判断は、多くのトレーダーが採用する定番の戦略です。今回は、そうした状況での指値注文の考え方や活用方法を、初心者にもわかりやすく解説します。
ブレイクアウトとは何か?
ブレイクアウトとは、チャート上のレジスタンス(上値抵抗線)やサポート(下値支持線)を明確に超えて、価格が一段と動き出す局面を指します。この動きは、多くのトレーダーが注目するため、急激にボラティリティが高まる特徴があります。
例として、株価が長らく1000円前後で推移していたものが、ある日を境に1100円を明確に突破したとき、その上昇は「ブレイク」と見なされ、買い注文が殺到するケースがあります。
ブレイク直後にエントリーしない理由
トレーダーの中には、「ブレイク直後は勢いが強すぎてリスクが高い」と考える人もいます。実際、ブレイク後に短期的な利確売りで一時的に価格が戻ることも珍しくありません。
そのため、ブレイクを確認したうえで、いったん価格が戻ってきたポイント=押し目を狙ってエントリーするというのが、慎重派にとっての安全な方法とされています。
押し目での指値注文は戦略的に「普通」
押し目買いに対して事前に指値注文を置くのは、特にスイングトレードやデイトレードでよく見られる戦略です。これは感情に流されず、事前に決めた価格で自動的にエントリーできる利点があります。
ただし、価格がその指値まで戻らずに再上昇してしまうケースもあり、「置いて行かれるリスク」もあるため注意が必要です。
どこに指値を置くべきか?
ブレイクした直後の高値(レジスタンス)だったラインが、押し目でのサポートになるケースが多く見られます。テクニカル的には、このラインでの指値が「サポレジ転換」を意識した合理的な位置となります。
また、移動平均線やフィボナッチ・リトレースメント(例:38.2%戻し)などを参考に、反発が見込まれる価格帯に指値を置く手法も一般的です。
実際の例:ドル円のブレイク時
ドル円が145円のレジスタンスを明確に突破し、147円まで急上昇したあと、一時的に146円付近まで押す動きが見られたとします。このような場合、「145円台後半に押し目が入る」と考えて145.80円などに指値を置くことは、合理的な判断といえるでしょう。
ただし、直近の出来高やニュース要因にも注意が必要です。あまりに急な上昇であれば、押し目なしで上昇を続ける場合もあります。
まとめ:指値は「普通」であり、戦略の一環
結論として、「ブレイク後の押し目を狙って、指値注文を置く」のは、多くのトレーダーが採用するスタンダードな手法です。
- 感情を排除できる
- リスクリワード比をコントロールできる
- 置いて行かれる可能性もある
このように、指値注文はリスク管理を意識した上で戦略的に活用すれば、非常に有効なエントリー手段となります。
✅ワンポイントアドバイス
指値を置いたら、無理にエントリーしたくなっても「価格が来るまで待つ」という冷静さが重要です。焦らず、次の機会を狙う柔軟さも、勝ち続けるトレーダーの条件です。

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