円高局面は外貨への両替や外貨投資を行う好機とされます。では、次に円高になった際にどの通貨へシフトすべきか?この記事では定番の米ドル・ユーロから、注目すべき他の通貨まで比較・解説します。
円高のときに外貨に両替する理由
為替相場で円高になると、1円で買える外貨の量が増えるため、外貨の実質購入コストが下がります。つまり「円の購買力が強くなる」ことを意味します。
たとえば、1ドル=150円のときに比べて、1ドル=120円なら同じ円でより多くのドルが買えるという計算になります。
定番の「米ドル」「ユーロ」はどうか?
● 米ドル(USD):世界基軸通貨であり、金融・貿易の中心。信頼性が高く、流動性も抜群です。
● ユーロ(EUR):ユーロ圏経済の中心通貨で、ドルと並ぶ主要通貨。リスク分散や欧州への投資にも適しています。
豪ドル・カナダドル・スイスフランなどの選択肢
米ドル・ユーロ以外にも、分散投資として注目される通貨があります。
- 豪ドル(AUD):資源国通貨で高金利傾向。景気が良い時に強くなる傾向。
- カナダドル(CAD):エネルギー・資源輸出が多く、米国経済と相関性が高い。
- スイスフラン(CHF):安全資産としての需要が高く、金融の安定性に強み。
為替以外の視点:通貨ペアと経済動向も考慮
単純なレートだけでなく、金利差・インフレ率・政治安定性など、通貨の背景となる経済ファンダメンタルも確認すべきです。
また、複数通貨への分散保有により、為替変動のリスクを抑えることができます。これは長期投資の安全性にもつながります。
実例:過去の円高タイミングと外貨の動き
2008年のリーマンショック後や2020年のコロナショック時に円高が進行し、米ドルが100円前後まで下落。そのタイミングで米ドルを買っていた人は、その後の円安で為替差益を得ることができました。
また、2022~2023年にかけてはスイスフランが堅調に推移し、安全資産としての立場を再確認されました。
まとめ:円高を活かした通貨選択で資産の多様化を
次の円高局面では、単にドルやユーロだけでなく、資源国通貨や安全資産としての通貨も選択肢に加えることで、バランスの取れた外貨運用が可能になります。
為替のタイミングに加え、各国の金利政策や経済動向を注視しながら、柔軟な通貨選びを心がけましょう。

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