投資信託を始めてから数ヶ月で8%の利益が出ると、思わず嬉しくなってしまうものです。しかし、その成果が本当に「良い」と言えるのかどうかを判断するには、いくつかの視点が必要です。この記事では、短期の運用成果をどう捉えるべきかを、初心者にもわかりやすく解説します。
3ヶ月半で+8%は「高い」リターンか?
年利換算すると、3ヶ月半で8%というのは年利約27〜30%ペースに相当します。これは、平均的な投資信託の年間利回り(5〜7%)を大きく上回る水準です。
ただし、短期的なリターンはマーケットのタイミングによって左右されるため、必ずしも今後も同様のリターンが続くとは限りません。
「一点集中型」投資のメリットとリスク
特定のファンドに一点投資している場合、大きな値上がり益が狙える反面、価格の下落によるリスクもダイレクトに受けます。特に新興国株式やテーマ型ファンドなどは価格変動が激しいため、短期間で10%以上動くことも珍しくありません。
今後の運用を安定させるためにも、他の資産への分散投資を検討することが望まれます。
同じ期間の市場平均と比較してみよう
自分の投資成果を客観的に見るには、日経平均やナスダック指数など、市場全体の値動きと比較することが重要です。
例えば、同じ3ヶ月半で日経平均が+5%、ナスダックが+10%だったとすれば、自分の8%の成果は「平均よりやや良好」と評価できるでしょう。
一時的なリターンに一喜一憂しないために
投資信託は「長期・積立・分散」が基本です。短期での好成績に喜びすぎて利確や過剰投資を行うと、逆に市場の波に振り回されるリスクがあります。
今後も安定的に資産を増やしたい場合は、長期的な視点を持ち、相場の上下に過敏にならない心構えが大切です。
実例:コロナ後の株式ファンドの急騰と反落
2020年後半〜2021年にかけて、テクノロジー系投資信託は半年で20〜30%以上のリターンを記録しました。しかし2022年には金利上昇で急落し、多くの投資家が含み損を抱える事態となりました。
このように、短期間での大きな上昇はその後の調整リスクを内包している点にも注意が必要です。
まとめ:短期の成功を中長期運用の起点に
投資信託で3ヶ月半で+8%という成果は、タイミングとしては好調な滑り出しと言えます。ただし、長期投資の視点を持ち、今後の運用ではリスク管理や分散投資も意識しましょう。
今の成果をゴールとせず、「投資に対する理解と経験値が上がった」と捉えて、次の一歩へつなげていくことが重要です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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