新入社員のための確定拠出年金(DC)の始め方とおすすめポートフォリオの選び方

資産運用、投資信託、NISA

社会人になって初めて確定拠出年金(DC)に触れる方は多く、何をどう選べばよいか悩むのは当然です。本記事では、投資初心者の新入社員が確定拠出年金で損をしないための考え方と、豊富な選択肢の中からのおすすめ配分例を紹介します。

確定拠出年金とは?まずは仕組みを理解しよう

確定拠出年金(DC)とは、自分で運用する年金制度です。運用成績によって将来受け取れる年金額が変わるため、投資商品の選び方が非常に重要になります。会社が拠出した掛金を、自分で銘柄を選んで運用していきます。

運用益は非課税、60歳以降に年金または一時金として受け取ることができます。始めは難しそうに感じますが、長期投資でコツコツ積み立てる仕組みなので、投資初心者にも適しています。

基本の考え方:分散投資がカギ

大切なのは「分散投資」です。リスクとリターンのバランスを取りながら、複数の資産クラスに投資することで、価格変動によるリスクを和らげます。たとえば、株式だけでなく債券やリート、不動産、金(ゴールド)などにも資金を分けて投資します。

若いうちはリスクを取れるため、株式中心の構成が推奨されますが、年齢とともにリスクを抑えた配分にシフトするのが基本です。

おすすめポートフォリオ(20代・新入社員向け)

  • 外国株式インデックス(DIAM外国株式インデックス)30%
  • 日経225インデックス(ニッセイ日経225インデックス)20%
  • 外国債券(野村外国債券インデF)20%
  • 国内債券(明治安田DC日本債券オープン)10%
  • 先進国リート(Oneたわら先進国リート)10%
  • ゴールド(三菱UFJ純金ファンド)10%

上記はあくまで一例ですが、株式比率が高くリターン重視の構成になっています。債券とゴールドを混ぜることで、急激な値下がりの際にもリスクを抑えます。

手間を減らしたい人におすすめの選択肢

「投資配分を自分で考えるのは不安」という方には、TDF(ターゲットデートファンド)という選択肢もあります。たとえば、フィデリティ・TDFベ2040などは、2040年頃に退職予定の人向けに設計されており、時間の経過とともに自動で安定志向にシフトしてくれます。

将来の退職時期が明確な人には、これらのバランス型ファンドは手間がかからず安心です。

やってはいけないNG例:すべて預金や保険にする

安全志向で「全部を定期預金」や「保険商品」にしてしまう人もいますが、これは長期で見るとインフレに負けてしまい、資産が目減りする可能性があります。

たとえば、30年以上先に受け取る年金がインフレで価値が下がると、実質的な受取額が少なくなるため、長期投資では「ある程度のリスクを取る」ことが重要です。

まとめ:まずは始めることが大切、定期的な見直しも忘れずに

確定拠出年金は、投資初心者でも始めやすい資産形成の手段です。最初はバランスを意識して構成し、定期的に見直しながら、自分に合った資産配分へ調整していきましょう。

また、年に1回のリバランス(配分の再調整)を行うことで、効率的にリスクとリターンを管理できます。迷ったら、TDFやバランス型ファンドでまずスタートし、慣れてきたら個別ファンドに分ける形でもOKです。

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