デイトレードやスキャルピングの世界では「張り付いてなんぼ」といわれるほど、リアルタイムでチャートを監視し、瞬間的な値動きを捉えることが求められます。特にプライスアクションを活用したエントリーはその典型的なスタイルですが、ここで悩ましいのが「指値注文」との使い分けです。この記事では、張り付き型トレーダーの視点から、プライスアクションと指値注文の活用法を具体的に解説します。
プライスアクションとは何か?
プライスアクションとは、インジケーターなどの後付けの情報に頼らず、ローソク足の形状や出来高、直近の高安値など「価格そのものの動き」に注目して売買判断を下す手法です。
例えば、明確なサポートラインでの反発や、包み足・ピンバーといったチャートパターンをもとにエントリーするケースが挙げられます。これらは一瞬の判断が求められるため、チャートに張り付いていることが前提となります。
指値注文と成行注文の違いと特徴
トレードにおいては「成行注文」と「指値注文」の2種類のエントリー手法があります。
- 成行注文: 現在の価格で即時約定。プライスアクション重視のトレーダーに好まれる。
- 指値注文: あらかじめ指定した価格で自動的に約定を狙う注文方法。待ちの戦略に強み。
プライスアクションに即座に反応するには、基本的に成行での即時エントリーが求められるため、指値注文は一歩遅れた判断になりがちです。
なぜ指値がプライスアクションと相性が悪いと感じるのか
プライスアクションを確認してから「少し戻したら買いたい」と考える場合、そこに指値を設定するのは理論的には正しい判断です。しかし、その指値まで価格が届かないケースも多く、結果的にエントリーチャンスを逃してしまうことがあります。
また、意図した指値に到達した際にはすでにアクションの有効性が失われている可能性もあり、タイミングのズレが損益に影響を与えます。
張り付き型トレーダーに適したアプローチ
張り付いてトレードするスタイルでは、以下のようなアプローチが適しています。
- 板情報と歩み値の併用: 大口注文や逆指値狩りの兆候をリアルタイムで確認
- エントリーは成行で素早く: シグナル出現時に即反応できる
- 利確・損切りは事前にIFD/OCO注文で対応: スピード感を損なわずにリスク管理
このように、チャートを凝視しているからこそ可能な判断や精度があります。
プライスアクションと指値を組み合わせるテクニック
とはいえ、指値注文を完全に否定する必要はありません。以下のような組み合わせテクニックも有効です。
- 事前にゾーンを設定して指値: 反発しやすいサポート・レジスタンスを想定して待ち構える
- ブレイクアウト戦略で逆指値注文: 高値更新でエントリーする逆張りではなく順張りの活用
- スキャルパー向けの自動売買支援ツール: プライスアクションと同時にIFD注文を発動
これらを活用することで、忙しい時間帯や見逃し防止にもつながります。
まとめ:リアルタイムの判断を活かしつつ戦略的に指値を使う
「張り付いてなんぼ」と言われるように、プライスアクションでのエントリーは瞬時の判断力が求められるため、成行注文との相性が良いのは事実です。しかし、指値注文も戦略的に活用することで、より効率的なトレードが可能になります。
大切なのは「その場の状況に応じて手法を柔軟に使い分ける」トレーダーとしての視点です。自分のスタイルやリスク許容度に合わせて、最適な組み合わせを見つけていきましょう。

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