金投資に為替の影響はある?SBIと楽天の金商品を比較して初心者にもわかりやすく解説

資産運用、投資信託、NISA

金(ゴールド)への投資は「インフレや不況への備え」としても注目されており、初心者でも始めやすい投資先のひとつです。この記事では、SBI証券と楽天証券で提供されている金関連商品の違いと、投資にあたって気になる「為替の影響」についてわかりやすく解説します。

SBI・iシェアーズ・ゴールドと楽天の金スポット購入の違い

SBI証券で買える「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド」は、米国上場の金ETF「iShares Gold Trust(IAU)」に連動しており、円建てで投資できます。これは金の現物ではなく、アメリカ市場のETFが連動対象となっています。

一方、楽天証券での「金スポット購入」は、ロンドン市場の金現物価格に連動し、実際に金を保管・取引するイメージの商品です。手数料は高めですが、現物に近い商品性を持ちます。

どちらも為替の影響を受ける理由

どちらの商品も日本円で取引するため、円とドルの為替レートが価格に影響します。なぜなら、金の国際価格は基本的に「ドル建て」で決まっているからです。

たとえば、金が1トロイオンス=2000ドルで一定だったとしても、為替が1ドル150円→125円(円高)になれば、金価格は「円換算で下がる」可能性があります。つまり、同じドル建て価格でも、円高になると日本円での資産価値が目減りするのです。

円高が進んだときの投資リスク

あなたが考えているように、将来的にドル円が125円程度の円高に向かう場合、ドル建て資産である金の円価格は下落しやすくなります。これは、SBIのETF連動型でも、楽天のスポット現物型でも共通のリスクです。

したがって、為替の動きが大きくなる局面では、金そのものの価格だけでなく「為替リスク」もあわせて考慮する必要があります。

手数料と長期投資の相性で考える

金は長期でコツコツ積み立てる資産防衛型の投資に向いています。そのため、手数料の低さはとても重要です。

  • SBIの投資信託:信託報酬0.24%程度
  • 楽天のスポット購入:売買時に1.65%(往復で3%以上)

この差から、積立などで長期投資したい場合にはSBIの投資信託型のほうがコストメリットがあります。

まとめ:為替を理解して上手に金投資を始めよう

金投資はリスク分散やインフレ対策として優れた資産クラスですが、ドル建て商品であるため、為替の影響を必ず受けます。特に円高時には、金価格が維持されていても「円ベースでは下がってしまう」ことがあるのです。

今後の円高リスクを見据えて、まずは少額からの積立や、為替ヘッジありの商品の検討もおすすめです。焦らず一歩ずつ知識を深めながら、無理のない金投資を始めましょう。

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