コインチェックでウォレット残高と総資産額が違う理由を初心者向けに解説

資産運用、投資信託、NISA

仮想通貨取引所コインチェック(Coincheck)を利用し始めたばかりの方が混乱しやすいのが、アプリやウェブ上で表示される「ウォレット残高」と「総資産額」の違いです。どちらも自分の資産情報を示しているように見えるため、金額が一致しないと不安になるのも無理はありません。この記事ではその理由を初心者にもわかりやすく解説していきます。

■ ウォレット残高とは何か?

コインチェックの「ウォレット残高」は、ユーザーが現在保有している仮想通貨の実数(枚数や量)を示しています。これは、ビットコインならBTC、イーサリアムならETHといった通貨の数量で表され、価格変動には直接連動していません。

たとえば0.5BTCを保有している場合、その数量がウォレット残高として表示され、ドルや円建ての価値は反映されません。

■ 総資産額とは?レート変動を反映した評価額

一方、「総資産額」は現在の市場レートを基に、保有する仮想通貨の合計金額を日本円換算で表示したものです。つまり、ビットコインなどの相場が変動するたびに、この金額も上下します。

このため、ウォレット内の通貨量が変わらなくても、相場が下がれば総資産額は減り、相場が上がれば増えるという現象が発生します。

■ 表示のタイミングや遅延が原因のズレも

もうひとつの要因として、「表示のタイムラグ」があります。コインチェックのシステムはリアルタイムに近い更新をしていますが、数秒〜数十秒の遅延がある場合もあります。そのため、ウォレット残高の更新タイミングと総資産額の評価タイミングにずれがあると、金額が一致しないように見えることがあります。

また、通貨ごとの価格取得ソースが異なる場合や、ネットワーク混雑の影響なども一時的な差異の原因となります。

■ 取引所と販売所でのレート差にも注意

コインチェックには「取引所」と「販売所」の2つの機能があり、それぞれで仮想通貨の売買価格が異なります。販売所はスプレッド(手数料相当の価格差)が大きいため、購入・売却時の価格差によっても評価額にズレが生じることがあります。

たとえば、0.1BTCが取引所では50万円相当でも、販売所では48万円で売れるといったことが起こりうるため、総資産額の変動幅が大きく見えるケースもあります。

■ 各通貨の価格変動が総資産額に与える影響

複数の仮想通貨を保有している場合、それぞれの価格が日々変動するため、総資産額は常に変化します。たとえばビットコインが下がっても、イーサリアムが上がれば総資産額がそれほど減らないこともあります。

逆に、すべての仮想通貨が同時に下落すれば、ウォレット内の通貨量が変わらなくても、総資産額は大きく下がることになります。

■ まとめ:仕組みを理解して安心して使おう

ウォレット残高と総資産額の違いは、仮想通貨の「数量」と「円換算での評価額」の違いに起因しています。また、相場の変動や表示のタイミング差などによっても、金額が一致しないのは正常な現象です。

この仕組みを理解すれば、コインチェックをはじめとする仮想通貨取引所での資産管理がスムーズになります。初めてのうちは戸惑うこともあるかもしれませんが、慣れていくうちに自然と見方も分かってくるでしょう。

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