株式投資を始めたばかりの方にとって、配当金の受け取り方法や税務処理は意外とわかりづらいものです。この記事では、SBI証券を利用して株式を保有している場合に、配当金を郵便局で受け取る方式から自分の証券口座に振り込まれる方式へ変更する手続きと、確定申告が必要になるケースについて丁寧に解説します。
株式配当金の受け取り方法の種類
配当金の受け取り方法には、以下の3つの方式があります。
- 株式数比例配分方式:証券口座で受け取り(SBI証券などに自動で入金)
- 登録配当金受領口座方式:あらかじめ指定した金融機関の口座で受け取り
- 配当金領収証方式:郵便局で換金(今回のケース)
初心者の方が証券会社に何も指定しないまま株を購入すると、初期設定は「配当金領収証方式」となっていることが多く、配当金の受け取りに手間がかかってしまいます。
SBI証券で口座振込に変更する手順
SBI証券で配当金を証券口座に自動で振り込んでもらうには、「株式数比例配分方式」への変更が必要です。設定方法は以下の通りです。
- ログイン後、「口座管理」→「お客さま情報 設定・変更」へ
- 「配当金受取方式の設定・変更」を選択
- 「株式数比例配分方式」を選択して設定を完了
この設定をしておけば、次回以降の配当金は自動的にSBI証券の口座へ入金されます。手間や紛失リスクも軽減できるので、ほとんどの投資家がこの方式を選んでいます。
税務署への届出や確定申告は必要?
配当金にはすでに源泉徴収税がかかっており、通常は申告不要制度が適用されます。つまり、多くのケースでは確定申告は不要です。
ただし、次のようなケースでは申告が必要になることがあります。
- 配当所得+その他の雑所得が年間20万円を超える(給与所得者の場合)
- 配当控除を活用したい場合
- 所得税・住民税の軽減を狙いたい場合
質問のように「給与以外の所得が20万円未満」であれば、原則として確定申告の必要はありません。ただし、住民税の申告が別途必要な場合もあるため、お住まいの自治体のサイトで確認すると安心です。
郵便局で換金した配当金の扱いについて
すでに郵便局で換金した配当金についても、源泉徴収税が引かれた後の金額を受け取っているため、それ単体での税務上の申告は基本的に不要です。
万が一20万円を超えるようなケースや、他に副収入がある場合は、確定申告の必要性が出てきます。念のため、毎年の年間取引報告書を確認しましょう。
配当金の受け取り方式を変更すべき理由
株式投資に慣れてくると、配当金の受け取りが自動化されているかどうかは大きなポイントになります。
・換金の手間がなくなる
・配当金の入金が早い
・税務処理がしやすい
といったメリットがあり、SBI証券のように使い勝手の良い証券口座で受け取るのが効率的です。
まとめ|初心者でも安心、配当金の受け取り方法と税務の基本
今回のように郵便局で受け取った配当金は、今後の設定変更で証券口座への入金に切り替えることが可能です。また、税務上も年間20万円以下であれば確定申告は原則不要なので、過度な心配はいりません。
今後のために、証券口座での自動受け取り設定を済ませておき、年間取引報告書をチェックする習慣をつけると安心です。投資初心者の方も、このような仕組みを理解することで、よりスムーズに資産運用を進められるでしょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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