楽天証券で米国株を取引したあと、見覚えのない為替取引が発生していた――これは初心者の方にとって非常に不安な出来事です。実は、楽天証券では一定の条件下で為替取引が自動的に行われる仕組みがあります。本記事では、その仕組みと回避方法、注意すべきポイントをわかりやすく解説します。
楽天証券で発生する「自動為替取引」とは?
楽天証券では、米国株式の売却後にドル建てで利益が発生すると、そのまま外貨のまま保有するか、日本円に自動で換金(円貨決済)するかをユーザーが事前に設定できます。
この設定が「円貨決済」になっている場合、米ドルで得た利益は日本円に自動で為替取引される仕組みになっており、注文していなくても深夜などに自動で約定することがあります。
なぜ深夜3時台に取引されるのか?
米国市場が閉まった後、楽天証券は順次その日の注文処理や為替取引を実行します。
その結果、為替取引が日本時間の深夜~早朝に行われることが多くなります。
自分で取引を指示していないにもかかわらず履歴に為替取引が表示されるのは、この「自動円転(外貨→円への自動為替)」によるものです。
設定を確認・変更する方法
自動為替取引を回避したい場合、楽天証券の取引設定で「外貨決済」を選択することで対応できます。手順は以下の通りです。
- 楽天証券にログイン
- 「設定・変更」メニューへ移動
- 「外国株式取引設定」から「決済方法(円貨 or 外貨)」を選択
- 「外貨決済」を選ぶと、自動為替は発生せず、ドルのまま証券口座に残ります
この設定をしておくことで、為替レートの良いタイミングで自分の判断で円に換金できるようになります。
自動為替による手数料や影響について
自動為替取引が発生すると、楽天証券のスプレッド(為替手数料)がかかります。通常、1ドルあたり25銭前後の為替コストが差し引かれます。
たとえば、1,000ドルの利益を円転した場合、約250円のコストがかかる計算です。
為替レートやスプレッドによっては、タイミングを見て自分で両替したほうが得をすることもあるため、外貨決済を選ぶメリットは大きいです。
楽天証券初心者が覚えておきたい為替取引の注意点
- 設定確認を怠らない:売買前に「決済通貨」の確認を忘れずに
- 為替手数料が発生する:売買のたびに往復で最大50銭程度のコストがかかる
- ドルのまま保有すれば自由度が増す:将来的に米国株再投資も容易
また、外貨決済の場合でも、円に戻す操作をいつでも可能です。楽天証券の「為替取引」画面から自由に両替できます。
まとめ:自動為替取引は設定次第で回避可能
楽天証券での突然の米ドル為替取引は、「円貨決済」の設定による自動円転が原因です。事前に「外貨決済」に変更しておくことで、自分のタイミングで為替取引ができるようになります。
設定を見直し、無駄な為替コストを抑えることで、より効率的な資産運用が可能になります。
米国株投資初心者の方は、取引の都度設定確認を習慣づけておくと安心です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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