マッチングアプリから誘導された投資詐欺の手口と対処法|「保証金を払えば出金できる」は危険信号

資産運用、投資信託、NISA

近年、マッチングアプリを通じた「ロマンス詐欺」による投資被害が急増しています。特に、仮想通貨やNFT取引を装った詐欺が目立ち、被害者の多くは「信頼関係」から始まり最終的に多額の損失を負うケースが多発しています。本記事では、典型的な手口とともに、被害に気づいたときの対処方法や予防策について詳しく解説します。

ロマンス詐欺×投資詐欺:典型的な詐欺の構図とは

ロマンス詐欺は「恋愛感情」や「信頼関係」を装って金銭を引き出す手口です。近年ではこれに投資詐欺を掛け合わせ、「信頼できる恋人から紹介された海外サイトで投資」という形が多くなっています。

典型的な流れは次の通りです:

  • マッチングアプリで親密になる
  • 海外の投資サイトを紹介される
  • 少額の入金で出金できる実績を見せ、信用させる
  • その後、徐々に多額の入金を促される
  • 出金時に「保証金」や「税金」「手数料」など名目で更なる入金を要求
  • 最終的に連絡が取れなくなる

「マネーロンダリング防止の保証金」は詐欺サイトの常套句

正規の金融機関や仮想通貨取引所で「出金前に保証金を支払え」と言われることは絶対にありません。特に、資金洗浄(マネーロンダリング)対策を理由に追加送金を迫るのは、詐欺サイトが使う典型的な脅迫的演出です。

しかも「5日以内に払わなければ凍結」「○○%の保証金」といった文言は、焦りを煽る手口です。実際にはその保証金も騙し取ることが目的で、支払っても出金されることはほぼありません。

実際の詐欺サイト「オープンNFT」の特徴と注意点

この手の詐欺サイトは、実在するサービス名や技術用語(NFT、DeFiなど)を模倣して、本物のように見せかけています。たとえば「OpenNFT」という名称も、知名度の高い「OpenSea」などに似せた偽装名称である可能性があります。

以下の点に1つでも当てはまれば、高確率で詐欺の疑いがあります:

  • 日本語表記が不自然
  • 運営会社の住所や登録情報が不明
  • サポートがLINEやWhatsAppのみ
  • 出金前に別送金を求められる

今すぐ行うべき対応と相談先

被害に気づいたら、すぐに以下の行動をとることが重要です。

  • 振り込んだ先の銀行口座を記録し、銀行に連絡:口座凍結の可能性があります。
  • 最寄りの警察署またはサイバー犯罪相談窓口に被害相談
  • 消費生活センター(188)や国民生活センターに相談
  • 仮想通貨で送金した場合は、ウォレット履歴を保存

できる限り詳細な証拠(やり取りのスクショ、メール、送金記録など)を保管しましょう。

今後同様の詐欺に遭わないために知っておくべきポイント

マッチングアプリでの投資話はほぼ詐欺と疑ってください。特に以下のような特徴があれば要注意です。

  • 相手が「儲かる投資がある」と積極的に誘ってくる
  • 短期間で高利益が出ると強調する
  • 本人確認が必要ない海外サイトをすすめてくる
  • 金銭や出金に関してルールが不明瞭

また、海外の金融サービスを利用する場合は、金融庁の無登録業者一覧なども事前にチェックするとよいでしょう。

まとめ:保証金詐欺に注意!冷静な判断と早期相談が鍵

「保証金を払えば出金できる」と言われた時点で、そのサイトはほぼ詐欺であると考えてよいでしょう。感情に訴える恋愛型詐欺の手口は巧妙で、誰でも騙されるリスクがあります。

冷静に状況を整理し、迷わず警察や相談機関へ報告・相談を行ってください。お金を取り戻すのは難しくても、二次被害を防ぐためには迅速な対応が何より重要です。

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