ソニーが金融部門を分社化し、ソニーファイナンスグループ(SFGI)を株主へ“株式配当”として分配するパーシャル・スピンオフを2025年9月末~10月初旬に実施します。この記事では、ソニーファイナンス株を受け取りたい投資家のために「買うタイミング」と「手続き」を分かりやすく解説します。
スピンオフの概要と重要な日程
ソニーは2025年5月に、金融サービス事業を切り離し上場する計画を発表しました。
株主にはソニー株1株につきSFGI株1株が配当として配布されます。
記念日 | 日付 | 内容 |
---|---|---|
権利付き最終取引日 | 2025年9月26日 | この日までにソニー株を買えば、SFGI株の受け取り権利が確定します |
権利落ち日/初値付与日 | 2025年9月29日 | ソニー株はSFGI分を差し引いた価格に調整されます |
記録日 | 2025年9月30日 | 名簿上の株主としてSFGI株を受け取る資格が確定します |
配分日・上場日 | 2025年10月1日 | SFGI株が正式に配布され、東京証券取引所に上場されます |
※上記日は公式IR資料および証券会社の案内による。[参照]
いつソニー株を買えばいい?
最も確実なのは「9月26日(権利付き最終売買日)」までに購入することですが、その前後一週間程度前から市場で株価が上昇しやすい点にも注意が必要です。
たとえば、9月20日〜25日に買えば配当権利を得つつ、配当落ち後(29日)に値下がるリスクを平均化できます。
スピンオフ株取得後の税金と価格調整について
スピンオフは“現物配当”扱いとなり、税法上はみなし配当にはならず、譲渡益課税も配当受領時には発生しません。
受け取ったSFGI株の取得原価は、分配資産割合(80%:20%)で調整されます。
つまり、ソニー株が1株3,771円であれば、約754円分がSFGI株、約3,017円分がソニー株の取得価格として計上されます。[参照]
投資家が知っておくべきリスクとメリット
- リスク:スピンオフ後、ソニー株は金融部門分減価・下落する可能性あり。SFGI株の価値がどう評価されるか不透明。
- メリット:ソニーと金融部門、両方のポテンシャルを享受できる。SFGI自体が新規上場後のリターンを狙える。
実際の購入のタイミングと戦略例
例として、9月20日〜25日のうち平均的な株価水準の日に買い付け、9月29日(権利落ち)後に値動きを見ながら部分利確する戦略が考えられます。
スピンオフの直前に株価が上がりやすいため、購入タイミングを分散させる「ドル・コスト平均法」も有効です。
まとめ
ソニーファイナンス株を手に入れたいなら、2025年9月26日までにソニー株を保有しておく必要があります。
その後、9月29日の権利落ちによる値動きに注意して、割安なタイミングで追加買い・売りを検討するのが賢いやり方です。
税金面ではみなし配当にならず、取得価格調整もされるため、長期保有にも安心の制度設計です。

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