高配当株投資に興味があるけれど、資金が限られていて銘柄分散が難しい。そんな方に向けて、少額からでも始められる国内高配当株投資の方法や、新NISAの使い分けについて詳しく解説します。
1銘柄だけの高配当株投資はアリか?
理想は複数銘柄への分散ですが、1銘柄から始めるのも十分現実的です。実際、資金が限られる中で無理に多銘柄を買おうとすると、取引手数料や管理の負担が増えてしまいます。
たとえば、三菱HCキャピタル(8593)や日本たばこ産業(2914)などは、安定した配当利回りと財務基盤を持ち、1銘柄で保有しても比較的リスクが少ないとされます。もちろん、倒産や減配リスクがゼロではないため、中長期的にはETFや数銘柄への分散も検討すべきです。
積立投資枠か成長投資枠、どっちを使う?
高配当株は基本的に「成長投資枠」の利用がおすすめです。なぜなら、積立投資枠は投資信託などの一定基準を満たす商品に限定されており、個別株や高配当ETFは対象外だからです。
たとえば「iシェアーズ・コア日本株高配当ETF(1478)」などは成長投資枠で購入できますが、積立枠では買えません。積立投資枠は、オルカンやS&P500インデックスファンドの継続運用に使い、国内高配当株は成長枠でスポット買いするのが現実的な使い分けです。
既にオルカンとファング+投資をしている場合の位置づけ
オルカンやファング+で世界分散・成長性のある投資は十分にカバーされています。そのうえで、高配当株投資を加えることで「インカムゲイン(配当収入)」が期待でき、リタイア後の資金源としての役割を持たせることができます。
ただし、ポートフォリオに占める割合は全体の10~20%程度に抑えるのが理想です。高配当株に偏りすぎると、成長性や分散性が損なわれる可能性があるからです。
少額資金での具体的戦略例
少額から始める場合は、次のような戦略が有効です。
- 成長投資枠で高配当株ETFを1本購入(例:1478や1651)
- 高配当個別株を1~2銘柄選定し、タイミングを分けて買う
- 毎月少額での追加投資(スポット買い)を積み重ねる
これにより、資金が少ない中でも段階的に分散を実現できます。
注意点:配当利回りだけで選ばない
高配当株投資では、「利回りが高い=良い銘柄」ではありません。配当性向が高すぎる企業や、一時的な業績悪化で株価が下落し利回りが見かけ上高くなっている銘柄には要注意です。
企業の財務健全性、事業安定性、配当実績(過去の減配歴)などを確認し、長期保有に耐えられるかを見極めましょう。
まとめ:高配当株投資は「少額・段階的・慎重に」
資金に余裕がない中での国内高配当株投資は、1銘柄やETF1本から始めても問題ありません。むしろ、慎重に進めることが重要です。
新NISAでは、積立枠はオルカンやファンドに充て、高配当株は成長枠で運用するのが合理的な方法です。着実に配当収入を得ながら、将来に備えたポートフォリオ構築を目指しましょう。

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