出来高の少ない銘柄を購入した直後に急落が起き、「これはアルゴリズム取引の仕業では?」と感じた経験がある投資家も少なくありません。本記事では、株価急落の原因として考えられるアルゴリズム取引の仕組みと、それに巻き込まれないための対策について詳しく解説します。
アルゴリズム取引とは?個人投資家が巻き込まれる仕組み
アルゴリズム取引とは、一定のルールや条件に基づいて自動で売買を行うシステムのことです。特定の価格や出来高、注文状況に反応して売りを出すようなプログラムが組まれており、一見すると人間では予測できないタイミングで急落を引き起こすことがあります。
たとえば、出来高の少ない銘柄で個人投資家が買い注文を出すと、それを感知したアルゴが利食いや損切りを自動発動することがあり、結果的に「自分が買った直後に雪崩のように値が下がる」という現象が起こり得ます。
これって犯罪?アルゴリズム取引の合法性
結論から言えば、アルゴリズム取引そのものは違法ではなく、多くの証券会社や機関投資家が活用しています。ただし、株価操作や風説の流布といった違法行為を目的とした取引が行われている場合には、金融商品取引法違反に該当します。
たとえば「見せ玉」(実際に売買しないつもりの大量注文を出して市場を欺く行為)は違法ですが、それを立証するのは難しく、金融庁や証券取引等監視委員会でも摘発には慎重です。
このようなアルゴに巻き込まれないための対策
- 出来高の少ない銘柄を避ける:値動きが激しく、アルゴの影響を受けやすいため。
- 指値注文で慎重にエントリー:急な成行買いはアルゴを刺激しやすく、価格が跳ねやすい。
- 買う前に板や歩み値を観察:不自然な大量注文や約定の動きを見て警戒する。
また、買った後すぐに値が下がった場合には、一時的なノイズの可能性もあるため、焦らず状況を見極めましょう。
報告・通報は可能?どこに相談すべきか
不自然な株価操作の疑いがある場合は、証券取引等監視委員会に通報することが可能です。ただし、個別の取引が違法かどうかを即座に判断することは難しく、明確な証拠が必要となります。
「四季報に直後悪い情報が出た」といったケースも、内部者取引の可能性が疑われることがあります。これも通報の対象にはなりますが、摘発されるにはハードルが高いです。
数日待てば戻る?売却判断のポイント
急落が一時的なパニック売りやアルゴの影響によるものであれば、数日で戻すケースもあります。過去の値動き、買い板の厚さ、IR発表の有無などを確認し、慌てず冷静に判断することが重要です。
ただし、繰り返し同じような値動きをする銘柄は、構造的にリスクが高い可能性があるため、「買わない」という選択も十分に合理的です。
まとめ:アルゴに惑わされないための投資判断を
株価急落が自分の買い注文とほぼ同時に起きた場合、アルゴリズム取引の影響を受けた可能性があります。違法であるとは限りませんが、出来高の少ない銘柄での不用意な注文は慎重に行うべきです。
見極める目と冷静な判断力を持ち、必要に応じて金融庁などに報告することで、自身の資産を守る第一歩となります。

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