「FXは自己資金で取引するのに、なぜ借金が発生するの?」という疑問は、多くの初心者が抱く疑問です。この記事では、FX取引で借金が発生する理由を、レバレッジやロスカットといった基本概念とともにわかりやすく解説します。
FXは「証拠金取引」である
FX(外国為替証拠金取引)は、全額を自己資金で取引するわけではなく、「証拠金」と呼ばれる一部の資金を担保に、大きな金額を動かせる仕組みです。これが「レバレッジ」と呼ばれるもので、たとえば10万円の証拠金で最大250万円分の取引ができるようになります。
このような仕組みは、大きな利益を得られる可能性がある反面、相場が思わぬ方向に動いた場合、損失も膨らみやすいというリスクを伴います。
ロスカットとは?損失を限定するための仕組み
ロスカットとは、損失が一定額に達した時点で強制的にポジションを決済し、それ以上の損失を防ぐ仕組みです。たとえば、含み損が証拠金の50%に達した場合、自動的にロスカットが執行されます。
ただし、相場が急激に動いた場合には、このロスカットが間に合わず、証拠金以上の損失が出ることもあり、それが借金に繋がるのです。
借金が発生する典型的なケース
特に注意が必要なのは「フラッシュクラッシュ」など短時間に大きな値動きがあった場合です。例えば、週末や祝日の間に大きな経済ニュースが飛び込んできて、週明けの始値が大きく乖離した場合、損失が拡大しロスカットが機能せず、口座残高がマイナスになることがあります。
たとえば、2015年のスイスフランショックでは、想定外の値動きにより多くの投資家が一夜にして多額の借金を抱える事態が発生しました。
なぜ自分の資金以上の損失が出るのか?
FXは信用取引と同様、ブローカー(証券会社)から「資金を借りて」取引している構造だからです。証拠金はあくまで担保であり、取引による損失がそれを超えると、損失分は借金扱いとなります。
つまり、実際に自分が支払っていない元手でポジションを持っていることになり、それが不利に働いた場合には、その差額を支払う義務が生じるのです。
FXで借金を避けるためのリスク管理
- レバレッジを低めに設定する(2〜5倍程度)
- 証拠金維持率を常に高く保つ
- 自動ロスカットの設定を確認する
- 経済指標発表前後はポジションを控える
- 週末の持ち越しリスクを避ける
これらのリスク管理を徹底することで、借金を背負うリスクは大幅に下げられます。
まとめ
FXで借金が発生するのは、自己資金だけで取引しているわけではなく、レバレッジを用いた「証拠金取引」であることに起因します。
- 証拠金以上の損失=借金のリスク
- ロスカットは万能ではない
- レバレッジとリスク管理が最重要
FXを始める前に仕組みを正しく理解し、慎重な取引を心がけることが、借金を回避するための第一歩です。

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