60代から資産運用を始めることは決して遅すぎることではなく、むしろ長寿社会において重要な選択です。本記事では、初心者でも安心できるNISAを活用した資産配分の考え方や、金・債券・株式などのバランスをどう組み立てるべきかをわかりやすく解説します。
高齢期の資産運用で意識すべき3つのポイント
年齢を重ねるごとに、資産運用に求められるものは「成長性」よりも「安定性」へと変化します。60代からの投資では以下の点を意識することが大切です。
- 元本の保全性:一度減った資産は取り戻しにくい
- インフレヘッジ:金や物価連動債などで購買力を守る
- 流動性:必要な時に現金化しやすい商品を選ぶ
これらを踏まえてポートフォリオを組むことが、安心につながります。
元のポートフォリオの見直しポイント
ご提示の配分案は分散が取れており、金や債券の比率も高く、リスク抑制の意識が見えます。ただし、金と債券が合わせて60%とやや防御に偏りすぎで、リターンの期待値が低くなりやすい構成です。
また、純金積立と金ETF(GLDM・iシェアーズ・ゴールドファンド)は同じ資産クラスに属し、重複感もあります。
おすすめのバランス配分(例)
下記は長期運用と資産保全のバランスを意識した例です。
- 全世界株式(オールカントリー):30%
- S&P500連動ファンド:10%
- 米国債(生債券・ETF含む):20%
- 金(GLDMや純金積立含む):20%
- 現金・定期預金:10%
- 国内債券(個人向け変動10年など):10%
この配分では、株式と安全資産(債券・金)がバランスよく配置され、暴落時のクッションとして機能します。また、定期預金なども加えることでいざという時の備えも安心です。
初心者でも扱いやすい債券商品の紹介
以下のような債券商品は安定性と流動性を兼ね備えており、初心者でも取り組みやすい選択肢です。
- 個人向け国債(変動10年):元本保証で金利上昇時も恩恵あり
- 米国債ETF(例:BND、AGGなど):分配金を得つつドル分散も可能
- 個別の米国債(満期を選べる):年2回の利払いがありシンプル
ただし、為替リスクもあるため、米ドル建て資産の比率は全体の40%程度に抑えるのが安心です。
金の役割と注意点
金はインフレ対策や有事の資産として機能しますが、利息や配当はありません。そのため、ポートフォリオ全体のバランスに気をつけつつ、金は20%以下に抑えるのが一般的です。
純金積立は毎月コツコツ積立するには便利ですが、手数料が高めの傾向があります。ETFの方がコスト面では優位です。
まとめ:60代のNISA活用は「守りつつ増やす」が鍵
年齢に応じた資産配分を考えることは、安心して老後を過ごすために欠かせません。金や債券だけでなく、株式も一定の比率で組み入れることで、インフレや長寿リスクへの備えが可能になります。
NISAという税制優遇制度を活かしながら、無理のない範囲で少しずつ投資を始めてみましょう。相談や定期的な見直しも行えば、より良い資産形成につながります。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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