テクニカルトレードにおいて「鉄板ポイントのブレイク」は、多くのトレーダーに注目される絶好の売買サインのひとつです。しかし、期待通りに伸びずに逆行する“騙し”に遭遇することも少なくありません。本記事では、そうした“騙し”の動きに対して逆にエントリーチャンスと捉える視点を、損切りラインとエントリーポイントの関係から深掘りしていきます。
鉄板ポイントの“騙し”とは何か
「鉄板ポイント」とは、過去に何度も意識されたレジスタンスやサポートの価格帯を指します。そこを価格が突き抜けた(ブレイクした)瞬間は、新たなトレンドの始まりと見なされがちですが、実際にはすぐに反転する“騙し”になることも多く見られます。
この騙しは、大口投資家やアルゴリズムが個人投資家のストップロスを狩る「ストップ狩り」戦略の一環である場合もあります。つまり、騙しの裏には計算されたマーケットメカニズムが潜んでいることが多いのです。
損切りライン=逆張りトレードの最前線?
多くのトレーダーが鉄板ポイントのブレイクを狙う際に置く損切りラインは、マーケットが反転する可能性のある“意識された価格帯”とも言えます。ということは、それを逆手に取ることで優位性のある逆張りエントリーが可能になります。
たとえば、レンジの上限を超えて急伸したがすぐに反落し、再びそのラインを割り込んだときは、“ブレイク失敗”と見なしてショートエントリーをするという戦略が有効です。この際の損切りは直近高値の上などに置くのが定石です。
実例で見るブレイク騙しと逆張り戦略
実際のチャート例として、ある銘柄が1,000円のラインをレジスタンスとしていたとします。価格が1,005円まで上昇してブレイクと見せたが、すぐに995円に戻された。ここで、騙しが発生したと判断し、995円でショート。損切りを1,010円、利確を970円とすれば、リスクリワード比が明確になります。
このように“騙し”と見なせる根拠が明確であれば、損切りラインにこそ市場の心理的節目が集中しているため、有効な逆張りエントリーポイントになり得ます。
心理的な難しさと実行の壁
理屈では理解できても、実際に“騙し”を見極めて逆張りを仕掛けるのは簡単ではありません。多くのトレーダーは「またブレイクするかも」という恐怖や、「損切りされたら嫌だ」という感情で躊躇しがちです。
そのためには、自分なりのエントリー条件と損切りルールを明文化し、感情を排除したトレードの仕組みづくりが必要になります。また、必ずバックテストや検証を行い、勝率や期待値を把握しておくことが重要です。
まとめ:損切りポイントは“逆の視点”で見ると宝の山かもしれない
ブレイクアウトの“騙し”は、単なるトレードの失敗ではなく、他者の損切りラインが集まる「心理的節目」として注目すべきポイントです。その裏をかいて逆張り戦略を構築することで、マーケットの構造的な動きを利用した優位性の高いトレードが可能になります。
ただし、エントリー条件の明確化とリスク管理は不可欠です。理論を実践に落とし込むには、検証と経験が何よりの鍵になります。ぜひ自身のトレード手法に取り入れてみてください。

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