「価格は上がると分かっているのに追加投資ができない」。それは仮想通貨に限らず、多くの投資家が経験する違和感です。特にビットコインやアルトコインのようにボラティリティが高く、感情が揺さぶられやすい投資対象では、判断がブレることも珍しくありません。本記事では、この違和感の正体と向き合い方について解説します。
なぜ「分かっていても」買えないのか?
投資判断は合理的なようでいて、実は多くが心理的なバイアスに支配されています。代表的なのが「損失回避バイアス」です。これは人が利益を得る喜びより、損失の痛みを過大評価する傾向のことです。
例えば、今ビットコインを買えば儲かると頭では理解していても、「買った直後に暴落したらどうしよう」「あの時に買っておけばよかった」と過去の後悔や将来の恐怖がブレーキになります。
インデックス投資との比較で感じるモヤモヤ
質問にあるように「インデックス投資を削ってでも仮想通貨に回せばリターンが高そう」と感じる場面もあるでしょう。しかし、インデックス投資には次のような安定性があります。
- 長期的に右肩上がりの実績
- 分散効果によるリスクの平準化
- 大暴落時でも回復しやすい
それに対して仮想通貨は、ハイリスク・ハイリターンで、下落したときのダメージが大きく、メンタルが追いつかないこともあります。
追加投資できないことは悪いことではない
重要なのは「なぜ買えないのか」を理解し、無理に乗らない選択をすることです。自身のリスク許容度を超える投資は、後に冷静な判断を妨げる原因にもなります。
また、インデックス投資をベースにした資産形成戦略は王道であり、仮想通貨への追加投資に不安があるなら、買わないという判断も「正しい投資判断」です。
投資の「期待値」よりも「納得感」が重要
高リターンを求める投資判断は、時に自己否定感を引き起こします。「なんであのとき買わなかったんだ」という後悔は、投資を難しくさせる心理要因の一つです。
だからこそ、納得して投資することが何より大切です。過去の実績やチャートよりも、「自分の中で納得できる理由」があるかどうかが、継続可能な投資の鍵となります。
自分にとってベストな投資比率を見つける
もし仮想通貨への追加投資に迷いがあるなら、次のような分散戦略もあります。
- 仮想通貨:10〜20%
- インデックス投資:60〜70%
- 現金・債券など:10〜20%
このようにポートフォリオに明確なルールを設けておけば、迷いも減り、感情に左右されにくくなります。
まとめ:違和感は「投資の危険信号」かもしれない
「上がると分かっているのに買えない」という違和感は、単なる優柔不断ではなく、リスクに対する直感的なブレーキです。無理に打ち消す必要はなく、それを認めた上で自分なりの判断軸を持つことが大切です。
結論として、納得感を持って投資できる対象に資金を振り分けるのが最も健全です。仮想通貨もインデックス投資も、その中でバランスを取る選択肢の一つに過ぎません。

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