TradingViewで過去チャートを維持しつつ時間足変更やマージン表示を固定する方法

外国為替、FX

TradingViewは高機能なチャートツールとして多くのFX・株式トレーダーに愛用されていますが、操作によっては意図しない挙動が発生することもあります。特に”過去足を表示している状態で時間足を変更すると直近に戻ってしまう”現象や、”チャート右側のマージン(空白)が消えてしまう”問題について、多くの利用者が悩んでいます。この記事ではそれらの現象への対処法を詳しく解説します。

過去チャートを見ているのに時間足を変更すると直近に戻る現象

TradingViewでは、例えば2022年のチャートを1時間足で表示中に5分足へ変更すると、デフォルト設定では現在時点(最新のローソク)へ飛んでしまいます。

これはTradingViewの標準仕様で、時間足変更時に画面位置が初期化されるために起こります。残念ながら現時点(2025年時点)では、この動作を完全に無効化する設定は提供されていません。

回避策:複数ウィンドウまたはチャートレイアウトの活用

一つの回避策は、複数チャート表示レイアウトを使う方法です。例えば、1つのウィンドウで1時間足、もう1つで5分足を表示し、それぞれで異なる時間帯にスクロールすることで、切り替えによる初期化を防げます。

「チャートレイアウト」機能は有料プラン(Pro以上)で最大8画面まで対応しています。無料プランでは2画面までの制限がありますが、目的には十分な場合もあります。

マージン(右側の空白領域)が消える理由

チャートの右側に表示される黒い空白領域(マージン)は、設定によって調整できます。
設定方法は以下の通りです。

  • 右クリック → 「チャート設定」
  • 「スケール」タブ → 「右マージン(%)」を調整

しかし、過去のローソク足を表示しながらスクロールすると、チャート全体が左へ寄り、右マージンが押し出されてしまう挙動になります。

マージンを常に表示させる方法はある?

完全な固定は難しいですが、以下の方法である程度対応が可能です。

  • 「自動スケーリングをOFF」にする(マウス右ドラッグでスケール固定)
  • 右下の「再生ボタン(リプレイモード)」を使う(ローソク表示が段階的になるため、マージンが維持されやすい)
  • 「シフト+スクロール」で手動スクロールすることで、マージンが縮まるのを抑制

また、“チャート上に描画ツールを配置することで空白を埋める”という応用技もあります。トレンドラインやボックスなどを黒い領域に重ねることで、見た目のバランスを保つこともできます。

より快適に使うには有料プランがおすすめ

TradingViewの無料プランでは機能制限があり、同時チャート数や保存できるレイアウト数に制限があります。

有料の”Pro”や”Premium”にすることで。

  • 最大8分割のチャート表示
  • リプレイ機能の強化
  • カスタムインジケーターの保存
  • サーバーアラートなどの追加機能

など、ストレスの少ない操作が可能となります。

まとめ:仕様を理解した上で工夫して使おう

TradingViewでは、過去足の維持やマージンの固定は一部仕様上制限がありますが、複数チャートやリプレイ機能を駆使することである程度回避が可能です。完全な解決ではありませんが、上記のテクニックを試すことで快適さは大きく向上します。

今後のアップデートで改善が期待されますが、それまでは工夫しながら賢く付き合っていきましょう。

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