Qレバナス・auレバナスに700万円以上を一括投資するのは愚かか?慎重に検討すべき理由と判断基準

外国為替、FX

近年の米国株ブームを背景に、NASDAQ100指数に連動しつつ、2倍の値動きを狙う「レバナス」系の投資信託が人気を集めています。中でも「Qレバナス」や「auレバナス(為替ヘッジなし)」に高額を一括で投資しようと考える人も増えていますが、その判断は慎重に行う必要があります。本記事では、レバレッジ型ファンドに一括投資をする際のメリットとリスクを客観的に解説します。

レバナスとは?仕組みと魅力をおさらい

「レバナス」とは、NASDAQ100指数の値動きの約2倍に連動するように設計された投資信託の通称です。Qレバナス(楽天・米国レバレッジNASDAQ-100)やauレバナス(auAMレバレッジNASDAQ100)は代表的な商品です。

レバレッジ効果により上昇相場では大きなリターンが期待できます。たとえば、NASDAQ100が年10%上昇すれば、レバナスは単純計算で約20%のリターンになります。

700万~800万円の一括投資に潜むリスク

レバナスの魅力だけに目を奪われると見落としがちなのが、そのボラティリティの大きさです。市場が10%下落すれば、理論上はレバナスは20%の下落になる可能性があります。

過去にも2022年のようにNASDAQが大きく下げた局面では、レバナスは一時的に大きく資産を減らしました。短期的な調整や金利上昇局面では、大きな含み損を抱えるリスクもあるため、一括投資はタイミングとメンタル耐性の両方が問われます。

為替リスクも見逃せない

特に「為替ヘッジなし」の商品は、円高局面では株価が上がっても円ベースでの評価額が下がることがあります。円安が追い風だった2023年とは異なり、為替が反転した場合には二重の損失リスク(株価下落+円高)が生じる可能性があります。

一括投資では為替の動きも織り込んだ判断が重要です。為替ヘッジありの商品と比較検討するのも一つの手段です。

一括投資か積立か?判断のポイント

一括投資は「安値で買えるタイミング」であれば合理的ですが、市場の予測が難しい中では「ドルコスト平均法」を活用した積立投資がリスクを抑える戦略になります。

例えば、毎月50万円ずつ16カ月で分割投資などの方法をとれば、価格変動による平均取得単価の調整が可能です。

Qレバナス・auレバナスを選ぶ上での比較ポイント

  • 信託報酬:auレバナスは年0.495%、Qレバナスは年0.99%
  • 運用会社:auAMは三菱UFJ系、Qレバナスは楽天証券系
  • 設定来パフォーマンス:短期の値動きの差も確認しておくと◎

選ぶ際は、信託報酬だけでなくファンドの安定性や純資産残高、流動性もチェックしましょう。

まとめ:700~800万円の一括投資は慎重な検討を

Qレバナスやauレバナスに700万~800万円を一括投資する判断は、リスクを十分に理解した上で行う必要があります。将来のリターンを期待する気持ちは自然ですが、価格変動リスク、為替リスク、メンタル負荷を軽視してはいけません。

特に高額の一括投資では、資金分散やタイミング分散(積立)などの手法を組み合わせることで、より安定した運用が期待できます。レバレッジ商品の特性を理解し、自分のリスク許容度に合った投資判断を心がけましょう。

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