PayPay証券からSBI証券への乗り換え方法を徹底解説|株式・NISAの移管手順と注意点

資産運用、投資信託、NISA

より低コストで豊富なサービスを求めて、PayPay証券からSBI証券への乗り換えを検討する投資家が増えています。しかし、「どうやって資産を移すのか?」「NISA口座の移管はできるの?」といった不安の声も少なくありません。この記事では、PayPay証券からSBI証券へ乗り換える際の具体的な手順と注意点をわかりやすく解説します。

事前準備:SBI証券の口座を開設する

まず最初に、SBI証券で証券口座を開設しましょう。すでに口座がある場合はこの手順は不要ですが、まだの方はSBI証券公式サイトからオンラインで簡単に申込が可能です。

特定口座、一般口座、NISA口座のいずれかを選んで開設できますが、PayPay証券側の口座種類と合わせる必要があります。特にNISAを利用している場合は、移管先のNISA口座の種類(つみたてNISA・一般NISA)にも注意しましょう。

PayPay証券から株式やNISAを移すには?

PayPay証券では、他社への株式移管(出庫)が可能です。ただし、手数料や時間がかかる点に注意が必要です。まず、PayPay証券のサポートページまたはアプリから「出庫依頼書」のPDFをダウンロード・記入し、郵送する必要があります。

出庫依頼には以下の情報が必要です:

  • SBI証券の証券口座番号
  • SBI証券の加入者コード
  • 移管先(SBI証券)の指定事項
  • 移管したい銘柄・数量

必要情報は、SBI証券の「口座管理」画面から確認できます。

NISA口座をSBI証券に移す場合の注意点

もしPayPay証券でNISA口座を開設していた場合、NISA口座の金融機関変更手続きが必要です。これは税制上の制度によって、同一年内でNISA口座を2つの金融機関で持つことができないためです。

変更の流れは以下の通りです:

  1. PayPay証券で「非課税口座廃止届出書」を提出
  2. 税務署での処理を経て(1〜2ヶ月)「勘定廃止通知書」が発行
  3. その後、SBI証券でNISA口座の開設申込

この手続きには時間がかかるため、年度内に乗り換えたい場合は早めに動くことが重要です。

出庫には手数料と日数がかかる

PayPay証券の出庫手数料は原則として1銘柄あたり税込み3,300円(変動あり)となっており、数銘柄を保有している場合は費用がかさむ点に注意が必要です。

また、株式の移管には数営業日から2週間程度かかることがあり、その間は売買できなくなるため、相場変動リスクにも備えておきましょう。

移管せずに売却して現金で乗り換えるという選択肢

もし手数料や手間が気になる場合は、PayPay証券で一旦すべて売却し、現金をSBI証券に入金して買い直すという方法もあります。この方法なら出庫手続きは不要で、移行も比較的スムーズです。

ただしこの方法には、譲渡益課税(約20%)が発生する可能性があるため、特定口座での損益状況や、保有銘柄の価格変動などを慎重に判断する必要があります。

まとめ:SBI証券への乗り換えは計画的に

PayPay証券からSBI証券への乗り換えは可能ですが、出庫手数料やNISAの制度、時間的なタイミングなど、いくつかのハードルがあります。スムーズに移行するためには、あらかじめSBI証券の口座情報を準備し、余裕をもって手続きを進めることが大切です。

資産運用の幅を広げたい方にとって、SBI証券は非常に強力な選択肢です。今回の乗り換えを、よりよい投資環境への一歩にしましょう。

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