投資を始めたばかりの人にとって、「FANG+」と「S&P500」という2つのインデックスは魅力的な選択肢です。どちらも米国を代表する企業群を含んでいますが、その構成やリスク・リターンの性質は大きく異なります。本記事では、両者の特徴や過去のパフォーマンス、投資スタイルに応じた使い分けのポイントを詳しく解説します。
FANG+とは?注目のハイグロース株に集中した指数
FANG+(ファング・プラス)とは、Facebook(現Meta)、Amazon、Netflix、Google(現Alphabet)に、Apple、Microsoft、Tesla、NVIDIA、Alibaba、Baiduの合計10銘柄を加えたテクノロジー・ハイグロース企業中心の株価指数です。
構成銘柄は米国の大型テック株が中心で、イノベーションによる高い成長性を期待できます。特にAIやクラウド、EVといった分野に強みを持つ企業が多く、近年の相場でも注目されてきました。
S&P500とは?米国市場全体を代表するインデックス
S&P500は、米国の代表的な500社で構成される株価指数で、AppleやMicrosoftといった大企業から、金融・エネルギー・ヘルスケアなど様々な業種が含まれています。
分散性が高く、米国経済全体の動向に連動しやすいため、リスクが比較的低く、長期投資の基本とも言える指数です。
過去のパフォーマンスを比較
2020年〜2023年のコロナ後の相場で見ると、FANG+のリターンはS&P500を大きく上回りました。たとえば、2023年だけでFANG+指数は+80%を超える上昇を見せましたが、S&P500は+24%程度にとどまりました。
ただし、2022年のようにテック株が売られる局面では、FANG+は▲40%以上の下落を記録するなど、ボラティリティの高さが顕著です。
投資スタイルに応じた選び方
FANG+は、短期〜中期で高い成長性を狙いたい積極型投資家に向いています。AIやクラウド、EVなどのテーマに関心があり、リスクを許容できる人に最適です。
S&P500は、長期的に安定成長を目指したい投資初心者や資産形成型の人に適しており、ドルコスト平均法による積立投資にも向いています。
FANG+とS&P500の併用も効果的
どちらか一方に集中するのではなく、ポートフォリオの中にFANG+とS&P500を組み合わせる方法もあります。例えば、リスク許容度に応じて「S&P500:FANG+=7:3」などの割合で分散投資することで、成長性と安定性のバランスを取ることができます。
FANG+をETFで買う場合は「NEXT FANG+インデックス(2632)」などがあり、S&P500なら「VOO」や「IVV」「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」などが選択肢です。
まとめ:どちらが有利かは目的次第
FANG+は高リターンを狙える一方で値動きが激しく、S&P500は堅実な成長が期待できるインデックスです。投資期間やリスク許容度によって最適解は異なりますが、両者の特徴を理解したうえで組み合わせて使うのが現実的な戦略です。
市場のトレンドや自身のライフプランに応じて、柔軟に資産配分を見直していくことが、投資で利益を得るための第一歩となるでしょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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