近年、暗号資産(仮想通貨)関連の詐欺被害が増加しており、特にウォレットアプリへの送金を強要される手口が目立っています。中でも「Phantom Wallet」に資金を移動させられたという相談は後を絶ちません。本記事では、Phantom Wallet内に表示される怪しいトークンの見方と、資金がまだ残っているかの確認方法、取り戻すために行うべき手続きについて解説します。
Phantom Walletに表示される謎の「Financial Service Agency」とは?
Phantom Wallet上に「Financial Service Agency」という名称のトークンが表示され、そこに金額が記載されている場合、それは本物の金融庁とは関係のない「偽のトークン」である可能性が非常に高いです。
このような未検証トークンは、詐欺グループがウォレット内で信頼性のある資産が存在するように見せかけるために追加していることがあり、「あなたの資金は安全です」などの表示も演出である場合が多く見られます。
表示されている金額は実際にある?ブロックチェーンで確認を
ウォレット内の表示だけでは真偽は判断できません。本当に資金が残っているかを確認するには、Solanaブロックチェーンのエクスプローラー(例:Solscan)などを使ってウォレットアドレスの取引履歴や残高を確認しましょう。
ウォレットの「Receive」や「公開鍵(Public Key)」をコピーして、Solscanに入力すると、送受信された履歴や実際に保持しているトークンの種類が確認できます。表示されていない=資金が抜き取られている可能性もあるため、慎重にチェックしましょう。
なぜ「未検証トークン」と表示されるのか?
Phantom Walletは、Solanaネットワーク上に存在するすべてのトークンを自動で表示することがありますが、トークンの発行元が信頼性のあるものかどうかは別問題です。
「未検証トークン」は、トークンリストに載っておらず、詐欺やフィッシングに使われやすいため、売買や操作は絶対にしないようにしましょう。また、「購入」や「売却」ボタンが表示されていても、本物の機能ではない場合があります。
被害資金の取り戻しはできるのか?
基本的に暗号資産のトランザクションは不可逆(キャンセル不可)であり、一度送金してしまった資金を取り戻すことは非常に困難です。しかし以下の対応を取ることで、何らかの手がかりが得られる可能性があります。
- Phantom Walletのサポートチームに状況を報告
- ブロックチェーンの履歴を保存(送金先アドレスなど)
- 仮想通貨に強い弁護士への相談
- 暗号資産取引所やセキュリティ会社に調査依頼
特に詐欺であると明確な場合は、警察庁サイバー犯罪対策などへ相談することも重要です。
二次被害を防ぐための注意点
詐欺グループは被害者の情報を再利用して、再度「返金できる」などと騙して別の詐欺を仕掛けてくることもあります。次の点には細心の注意を払いましょう。
- 再び個人情報を送らない
- 電話・メールで不審な連絡には応じない
- ウォレットの秘密鍵やリカバリーフレーズを他人に絶対に教えない
詐欺被害者は精神的にも金銭的にも負担が大きいため、冷静さを保ちつつ、必要な支援を受けるようにしましょう。
まとめ:表示される金額は信用せず、専門家の支援を
Phantom Walletに表示されている「Financial Service Agency」などの名称のトークンは、詐欺によって追加された偽トークンの可能性が高く、表示金額=保有残高とは限りません。資金の移動履歴はブロックチェーン上で誰でも確認可能なので、信頼できる専門家や当局と連携して対処することが重要です。

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