つみたてNISAを活用して将来の資産形成を目指す中で、「S&P500インデックスファンド」と「ニッセイインデックスバランス(4資産均等型)」を併用するのは意味があるのか?と疑問を抱く方は多いです。この記事では、それぞれの特徴を比較しながら、併用のメリット・注意点をわかりやすく解説します。
S&P500インデックスファンドの特徴
S&P500は米国を代表する500社で構成される株価指数で、長期的な成長が期待できる点が最大の魅力です。組み入れ企業にはApple、Amazon、Googleなど、世界をリードする巨大企業が多数含まれています。
ただし米国市場に特化しているため、地政学リスクやドル為替リスクに影響を受けやすい点には注意が必要です。
ニッセイインデックスバランス(4資産均等型)の特徴
このファンドは「国内株式・国内債券・先進国株式・先進国債券」に25%ずつ分散投資されており、株と債券をバランス良く保有することでリスクを抑える設計になっています。
特に相場が不安定な時期でも値動きが穏やかになりやすく、S&P500に比べて価格変動リスクが低いというメリットがあります。
併用のメリット:リスク分散とメンタル安定効果
S&P500が高い成長を狙う攻めの資産である一方、ニッセイ4資産均等型は守りを意識した資産です。両方を併用することで、一方が下落してももう一方がカバーする可能性が高まり、全体のブレを抑えやすくなります。
特に相場の上下でメンタルが不安定になりがちな方にとって、バランス型の存在は精神的な安定にも繋がります。
併用時の注意点:過度な分散とリターンの希薄化
一見すると良いことばかりに見える併用ですが、あまりに分散しすぎると成長性が薄れる点には要注意です。たとえばS&P500のリターンが8%、4資産均等型が3~4%とすると、併用時の期待リターンはその中間になります。
つまり「長期で高成長を狙う」目的であれば、あえてS&P500に集中投資する選択もあり得るということです。
実例:積立額5万円での併用シミュレーション
毎月5万円を積み立てる場合、S&P500に3万円・4資産均等型に2万円を投資すると仮定します。過去の年平均利回りで試算すると、20年後の差は数十万円以上変わる可能性があります。
ただし、20年の間に複数回の下落局面があった場合、バランス型の方が資産を守れることもあるため、自分のリスク許容度に合わせた配分が重要です。
まとめ:目的と性格に応じて柔軟に判断を
S&P500とニッセイ4資産均等型の併用は、決して意味のない選択ではありません。むしろ、成長性と安定性のバランスを取った堅実な投資戦略といえるでしょう。大切なのは、「自分がどんなリスクを許容できるか」を明確にし、その上で最適な配分を見つけることです。

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