FX系YouTuberの「億トレ」自称は違法?肩書の虚偽表示と規制の現状を解説

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FX関連の情報発信を行うYouTuberの中には、「億トレーダー」「年収1億超え」などと称する人物が目立ちます。しかし、その多くが明確な根拠や証明なく豪語しており、初心者投資家が誤認し高額な情報商材を購入する被害も報告されています。この記事では、こうした自称「億トレ」の虚偽表示が違法となる可能性や、YouTubeや法的な規制の現状について詳しく解説します。

「億トレ」とは?本来の定義と濫用の実態

「億トレ」は本来、トレードによって純資産や利益が1億円以上に達した投資家を指すスラング的な表現です。しかし近年では、その称号を自称するだけで信頼を獲得しようとするFX系YouTuberが増加しています。

中には明確な成績の公開もなく、「口座残高の画像を一部切り取って見せるだけ」といった根拠の乏しい手法も見受けられます。

虚偽の肩書は違法になるのか?優良誤認表示の可能性

日本の景品表示法では、事実と異なる誤解を招くような表示を「優良誤認表示」として禁止しています。たとえば、「月利30%確実」や「億トレーダーが教える勝率90%の手法」などの記載が実態に即していなければ、規制対象となる可能性があります。

実際に、消費者庁は過去に虚偽の実績や根拠のない優良性を謳った投資関連商材販売業者に対して行政処分を行っています。

YouTubeの内部規定は?ガイドラインでは違反とは限らない

YouTubeのポリシーでは「誤情報の拡散」や「詐欺的行為」には一定の対策が講じられていますが、個人の肩書やトレード実績の表現について明確な基準がないため、現状では野放しになっているケースが多いのが実態です。

しかし、YouTubeのポリシーでは、詐欺的な商品やサービスの販売は明確に禁止されているため、違反通報を積み重ねれば削除対象になる可能性もあります。

実例:虚偽肩書での商材販売に注意すべき理由

たとえば、「FX歴2ヶ月で1億稼いだ方法」と題して月額1万円以上の高額なサロンや教材を販売するケースが存在します。初心者トレーダーが信じ込み、生活費や貯金を切り崩して教材を購入したものの、まったく成果が出ないというトラブルも報告されています。

こうした行為は誇大広告・誤認誘導・詐欺的販売として、金融庁や消費者庁の相談対象になり得ます。

ではどう対処すべきか?信頼できる情報を見抜くポイント

  • 明確なトレード履歴や成績の開示があるか
  • 動画やライブ配信でのリアルなトレード実績があるか
  • 登録商標や金融ライセンス等、法的な信用があるか
  • 商材を売らず、純粋な情報発信に徹しているか

これらの要素が欠けている場合は、「実態のない億トレ詐欺」の可能性を疑ってかかるべきです。

まとめ:億トレ自称の肩書に惑わされず、正しい情報判断を

「億トレ」と自称すること自体は現行法では明確な違法とは言い切れませんが、内容に根拠がなく消費者を誤認させるようであれば、優良誤認や詐欺行為として法的措置を受ける可能性があります。

投資初心者は肩書や派手な演出に惑わされず、「実績・透明性・法的な信用性」を重視して情報選別することが何より大切です。疑わしいと感じたら、消費者庁などに相談するのも有効な手段です。

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