近年、投資初心者の間でも人気を集めている積立NISA。中でもS&P500に一本化して投資をしている方が多いですが、資産運用のリスクを抑えるためには、分散投資の考え方が重要です。本記事では、S&P500以外の投資先にも目を向け、分散投資の基本と具体的な配分例について詳しく解説します。
なぜS&P500一本ではリスクがあるのか?
S&P500はアメリカの大型株500社に分散された指数で、長期的には高いリターンを期待できます。しかし、アメリカ経済に過度に依存してしまうため、米国市場の急落やドルの下落がそのまま資産価値の下落に直結するリスクも抱えています。
たとえば、2022年の利上げ局面ではS&P500も大きく値を下げました。このような時、他の地域や資産にも分散していれば、ポートフォリオ全体の損失を和らげられる可能性があります。
分散投資のメリットとは?
異なる地域や資産クラスに分散することで、それぞれの市場や資産が独立して動く可能性を活かし、全体としてのリスクを抑えることができます。これは「リスクの相殺効果」とも呼ばれます。
特に長期投資では、どの地域がどのタイミングで伸びるかを予測するのは難しいため、あらかじめ世界中に分散しておくことが賢明です。
おすすめの資産クラスと地域の分散例
積立NISAで取り扱える代表的な資産クラスには、以下のようなものがあります。
- S&P500(米国株):世界の経済成長を牽引
- 全世界株式:米国だけでなく欧州・新興国などにも投資
- 日本株:自国通貨での運用、為替リスクがない
- 新興国株式:将来的な成長が期待されるが値動きが大きい
- 金(ゴールド):インフレヘッジや有事の資産分散に
モデルポートフォリオ:スタンダードな配分例
以下は、積立NISAを活用する初心者向けの一例です(年齢:20代~30代)。
資産クラス | 配分比率 |
---|---|
S&P500 | 40% |
全世界株式 | 30% |
日本株 | 10% |
新興国株式 | 10% |
金(ゴールド関連ETFなど) | 10% |
これはあくまで一例であり、ご自身のリスク許容度やライフプランに応じて調整することが大切です。
リスク許容度に応じた調整も必要
たとえば、リスクをあまり取りたくない人は株式の比率を下げ、債券や金の割合を増やすという方法もあります。反対に高い成長を期待するなら、新興国株式やテクノロジー関連ETFなどに比重を置くことも一案です。
大切なのは「自分の性格・目標・ライフイベントに合ったポートフォリオ」を作ることです。
まとめ:分散投資は資産形成のカギ
S&P500は優秀な投資先ですが、それだけではリスクが偏る可能性があります。長期的に安定した資産形成を目指すなら、全世界株式、日本株、新興国株、金など複数の資産に分散するのが得策です。
まずは小さく始めて、自分に合った配分を試行錯誤していくことで、将来への安心につながるポートフォリオを築けるでしょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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