“直感で株を買う”はダメなのか?勘・好き・ひらめき投資の実力と落とし穴

株式

株式投資は「ファンダメンタル分析」「テクニカル分析」が王道とされていますが、実際には“直感”や“好み”で投資をして成功している個人投資家も多くいます。本記事では、「分析しない投資」に対する実力やリスク、そして活かし方について詳しく解説します。

直感投資=悪ではない。その強みとは?

実際、多くの投資家が最初は「なんとなく」で買った銘柄から投資をスタートしています。特に直感型投資の強みは以下の通りです。

  • スピードと行動力がある
  • 情報に過敏にならず、ブレにくいメンタル
  • 好感を持てる企業に投資することで、長期保有に向きやすい

実際に「日銀のスタンス変化」や「防衛関連のテーマ株」を直感で察知し、事前に仕込めたというのは、市場を“肌感覚”で捉えている証拠でもあります。

一方で“直感”には限界と危うさもある

ただし、すべてを勘や好みに任せると、以下のような落とし穴も存在します。

  • 相場転換時に逃げ遅れる
  • 分散が利かず“偏り投資”になる
  • リスク評価が曖昧で、損切り判断が遅れる

例えば、2020年のコロナショックや、2022年の米国利上げ加速局面などでは、チャートや業績の異変を見抜く基本分析が生死を分けた場面もありました。

直感×分析のハイブリッドが最強

直感型投資を活かすためには、“最低限の確認”を加えることでパフォーマンスが安定します。たとえば。

  • PER・PBR・配当利回りの簡単なチェック
  • チャートのトレンドとサポートラインだけを見る
  • 決算短信の売上・営業利益だけ読む

このような“ライトなファンダメンタル分析”を取り入れるだけでも、極端な失敗はかなり防げます。

好きな企業に投資するのは立派な戦略

自分が使っている商品やサービス、理念に共感できる企業に投資するスタイルは、著名投資家ピーター・リンチも推奨する“ボトムアップ型投資”に近い考え方です。

たとえば、愛用している家電メーカー、ECサイト、アパレル企業に投資することで、実体経済とのつながりを保ちつつ、経営の変化にも敏感になれます。

実例:勘が当たった成功ケースと失敗ケース

● 成功例:ウクライナ侵攻前に防衛関連株を直感で購入 → 2ヶ月後に株価が1.7倍へ

● 失敗例:好きなアニメ制作会社の株を“熱量”で購入 → 決算赤字続きで株価は半分に → 事業内容の分析が不十分だった

まとめ:直感投資を否定する必要はないが、補強はすべき

“直感だけ”で投資していても利益が出ているなら、そのスタイルを無理に変える必要はありません。

ただし、相場全体の転換点や、個別企業の危機には直感だけでは対応が難しい場面もあるため、簡易な分析やリスク分散の視点を加えることで、より安定した投資成果につながります。

「勘+最低限の確認」で、あなたの投資スタイルはもっと強くなります。

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