楽天証券で朝8時に成行売却を出したらどうなる?寄付注文と約定価格の仕組みを解説

株式

楽天証券をはじめとする国内株取引では、株の売却注文を市場が開く前に出すことが可能です。しかし、そのタイミングや注文方法によっては、思わぬ価格で約定してしまうことも。今回は「朝8時に成行注文を出したらどうなるか?」について詳しく解説します。

取引時間前の注文は“寄付注文”として扱われる

日本株の取引時間は通常、午前9:00~11:30/午後12:30~15:00です。

そのため、朝8時に成行売り注文を出した場合、注文は受け付けられますが実際に執行(約定)されるのは9:00の寄付(よりつき)時点です。

この時間帯に出された注文は、すべて「寄付注文」として板情報に反映され、売り買いのバランスによって寄付価格が決まります。

成行注文は“価格を指定しない”注文

成行(なりゆき)注文とは、値段を指定せずに売買を成立させる注文方法です。

そのため、寄付時に需給が大きく崩れていた場合、思った以上に安い価格で売却されてしまうことがあります。株価が9:00前に急落する要因(悪材料、決算、為替変動など)があると、想定より大きな損失になることも。

“執行中”と表示されるのは正常

楽天証券アプリで「執行中」と表示されるのは、注文が受付済みで市場の寄付待ち状態であることを意味します。

この段階ではキャンセルや訂正が可能な場合もあります。ただし、8:59以降は注文の変更・取消ができないので、出すならその前に判断する必要があります。

価格急落の影響を受ける可能性がある

質問のように「8:00に注文を出したが、9:00前に株価が急落した」という状況では、その下落後の寄付価格で成行売却が約定するため、想定より大幅に安い値段で売れてしまうリスクがあります。

たとえば前日終値が2,000円でも、売り圧力が強くなれば寄付で1,800円などになることも。成行注文は“すぐ売る”には便利ですが、“価格が不明”というリスクも含みます。

リスク回避には“指値注文”という選択肢

価格の急変リスクを抑えたい場合は、「指値(さしね)注文」で売却するのがおすすめです。

たとえば「2,000円以上で売りたい」という希望があれば、指値を2,000円に設定して注文しておくことで、それ未満では約定しないため安心です。

ただし、逆に値が付かなければ売れ残るリスクもあるため、状況に応じて使い分けが必要です。

まとめ:成行注文は“値動きの影響を受けやすい”

楽天証券で朝8:00に成行注文を出すと、その注文は寄付(9:00)に執行されます。

そのため、注文時の価格ではなく寄付時の価格で約定し、相場急落があった場合には安値で売却されてしまう可能性があります。

今後は、売却価格をコントロールしたいときは“指値注文”を活用し、相場が読めないときほど慎重な注文判断が求められます。

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