長期保有株でスイングトレードするのはアリ?兼用投資スタイルのメリット・注意点を徹底解説

株式

株式投資には「長期保有」と「スイングトレード」という異なるスタンスがありますが、この2つを組み合わせた戦略に興味を持つ方も少なくありません。特に、「基本は長期保有だけど、チャンスがあれば短期的に売買してお小遣い稼ぎしたい」といった柔軟な投資スタイルは、多くの個人投資家にとって魅力的な選択肢です。この記事では、長期保有株を使ってスイングトレードをする手法について、そのメリットとリスク、具体的な注意点を詳しく解説します。

長期保有株をスイングトレードに活用するという考え方

基本的に成長性や配当目的で保有している長期銘柄を、株価の短期的な値動きを捉えて部分的に売買するスタイルは、「アクティブ・ホールド戦略」とも言われます。つまり、保有をベースにしながらも、波を見て利益を抜き取る柔軟な運用方針です。

この方法は、「含み益の確定」や「調整局面での再仕込み」など、長期投資では得られない短期的な利益を追加で狙える可能性があります。

スイングトレードと長期保有のメリットを両取りする利点

スイングトレードとしての売買を行うことで、以下のようなメリットが期待できます。

  • 短期での値幅利益の確定:株価の上昇タイミングで一部売却して利益確保。
  • 市場タイミングの最適化:過熱感がある時に一部利益確定し、下落局面で再取得も可能。
  • 長期視点の安心感:最終的には保有を前提としているため、相場のブレに一喜一憂しすぎない。

また、急落時にも「持ち続ければいい」と考えられる心理的余裕が、焦りによる損切りを防ぐ効果もあります。

気をつけたいリスクとデメリット

一方で、長期保有を前提にしたスイングトレードには注意すべきポイントもあります。たとえば。

  • タイミングを誤ると「安値売り・高値買い」になる可能性がある
  • 長期保有のはずが短期トレードに偏ってしまうリスク
  • 譲渡益課税や手数料が増加しやすい

特に「売った後にもっと上がる」「買い戻そうと思ったら下がらない」といった“逃した魚”に対する後悔が、判断を狂わせることもあります。

実例:配当株をベースにスイングで利益を出したケース

40代会社員のBさんは、高配当の通信株を長期保有していましたが、業績発表前に株価が急騰したタイミングで一部を売却。その後、決算通過で株価が下落したところで買い戻し、配当+スイング益で年利8%超の運用に成功しました。

このように「一部売却」と「買い戻し」を戦略的に使うことで、長期保有だけでは得られないリターンを上乗せできることがあります。

スイングトレードを成功させるための3つのコツ

  • あらかじめ売買の基準を決めておく(例:5%上昇で売る、10%下落したら放置など)
  • チャート分析を軽く学んでおく(移動平均線、MACDなどで相場の過熱感を判断)
  • 売却してもすぐに全て買い戻さず、機を見て分散取得

最も大切なのは「スイング目的で売った株が上がってしまっても悔やまないこと」。あくまで長期視点を保ちつつ短期的な波を利用する姿勢が、失敗を防ぐ鍵になります。

まとめ:柔軟な運用は戦略的に取り入れるべき

長期保有株でスイングトレードをする戦略は、「保有を続けたい銘柄だからこそできる安心感」と、「売買による小回りの効いた利益確定」を両立させられる魅力的な投資法です。

大切なのは「目的とルールの明確化」。長期か短期かを明確に線引きせず、その時の相場状況に応じて柔軟に対応できるバランス感覚が、今後の投資成績を大きく左右します。

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