積立NISAは、長期的な資産形成を目的とした非課税制度ですが、「途中でお金が必要になったときに引き出せるのか?」という疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。この記事では、積立NISAで積み立てた資産を引き出すことは可能なのか、どのような手続きになるのか、注意点とともに詳しく解説します。
積立NISAはいつでも引き出せる
積立NISAで購入した投資信託やETFは、原則としていつでも売却(換金)できます。銀行の定期預金のような満期はなく、「〇年経たないと引き出せない」という制限もありません。
つまり、積立NISAは制度上、途中で必要になった場合に一部または全額を引き出すことが可能です。
一部だけを引き出すことも可能
口座内の資産の一部だけを売却して現金化することもできます。例えば、10万円分の投資信託を保有していて、そのうち5万円分だけ売却することも可能です。
売却方法は証券会社のマイページから手続きでき、数営業日以内に指定口座に現金が入金されます。
非課税メリットと引き出しの関係
積立NISAは購入から最大20年間、運用益が非課税になる制度です。売却時期にかかわらず、その期間中であれば利益に税金がかかることはありません。そのため、途中で売却しても税制優遇はきちんと受けられます。
ただし、一度売却してしまうと、その年に使った非課税枠は復活しないという点に注意が必要です。新NISAではこの点が改善されていますが、旧制度では慎重に判断しましょう。
実際の使い方:途中引き出しの例
●30代会社員Aさん:
「急な引越し費用が必要になり、積立NISAから10万円だけ引き出しました。3年間積み立てた中で一部だけだったので、制度の枠もまだ活用できていて安心でした。」
●40代主婦Bさん:
「子どもの入学金が必要になり、教育費として積み立てていた分を一部換金。証券口座から銀行口座へは2営業日で振り込まれました。」
積立NISAを「貯金の代替」として使っても良い?
積立NISAは「投資」であり、元本保証ではありません。そのため、短期的に現金が必要なケースに備えるなら、別途「生活防衛資金」として預金を用意しておくのが基本です。
しかし、必要に応じて一部引き出しができる柔軟性は、NISA制度の大きな魅力でもあります。あらかじめ「引き出す可能性がある金額」と「長期運用に回す金額」を分けて運用すると安心です。
まとめ:積立NISAは柔軟に引き出せる資産形成ツール
積立NISAは、いつでも自由に売却・引き出しが可能な仕組みであり、「途中でお金が必要になったらどうしよう」と不安に感じる人にも安心して利用できる制度です。
ただし、非課税枠の再利用ができない点や、相場状況によっては元本割れのリスクがあることも理解したうえで、計画的に活用していきましょう。

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