成長企業への投資、いわゆる「グロース株投資」はハイリスクながら大きなリターンが期待できる戦略です。本記事では、かつて赤字経営だったが現在は黒字化し中〜大企業へと成長した企業の実例や、実際にグロース株投資で成功した事例をご紹介します。
グロース株とは?まずは基本をおさらい
グロース株とは、売上や利益の成長が見込まれる企業の株式を指します。配当金よりもキャピタルゲイン(値上がり益)を狙う投資戦略が中心で、企業の成長性や市場の期待感によって価格が大きく動くことがあります。
特に設立直後や新興市場に上場して間もない企業は、当初は赤字経営であることも多く、そのリスクを取って投資できるかが重要です。
赤字から黒字化を遂げたグロース企業の実例
1. メルカリ(4385)
フリマアプリ大手のメルカリは、2018年の上場以降、長年赤字が続いていましたが、2021年度に初の営業黒字を達成。米国事業も含めた成長戦略が評価され、グロース株投資の成功事例として知られています。
2. サイバーエージェント(4751)
当初は赤字スタートでしたが、インターネット広告やアメーバブログ事業を軌道に乗せ、今ではAbemaTVなど新規事業を展開する中堅メディア企業へと成長しました。
3. ビジョナル(4194)
転職サイト「ビズリーチ」などを運営するビジョナルは、急成長に伴い初期は投資先行型でしたが、堅調な利益体質に移行し、2022年には黒字基調へ。
グロース株投資で成功する人の共通点
成功する投資家は、以下のような共通点を持っています。
- 企業のビジネスモデルと成長戦略を徹底的に分析している
- 赤字かどうかよりも、売上成長率やユーザー数の推移を重視している
- 短期的な値動きに惑わされず、数年単位で保有している
たとえば、メルカリに2019年の段階で投資していた投資家は、2021年の黒字化後に株価上昇の恩恵を受けた可能性が高いです。
黒字化の兆しを見極める4つの指標
赤字グロース企業への投資で、将来的な黒字化を見抜くには以下の指標に注目するのが効果的です。
- 売上成長率:前年比で大幅に伸びているか
- 営業キャッシュフロー:黒字転換の兆しがあるか
- ユーザー数・課金率:サービス利用者が増えているか
- 市場規模:将来的に大きなマーケットがあるか
これらを踏まえつつ、決算資料やIR説明資料などを読み込むことが重要です。
注意すべきリスクと失敗パターン
グロース株投資には多くの成功例がありますが、リスクも見逃せません。代表的な失敗パターンとして。
- 過度な期待で高値掴みをしてしまい、成長鈍化時に急落する
- 決算のたびに過剰に反応し、投資判断を頻繁に変える
- 赤字が継続し、資金調達の希薄化で株価が下落する
これを防ぐには、ポートフォリオを分散させることも大切です。
まとめ|グロース株は未来の大型株かもしれない
赤字からスタートしたグロース企業でも、ビジネスモデルと成長性次第で中〜大企業へと成長することは十分可能です。重要なのは、短期的な赤字に目を奪われず、将来性を見極めて長期目線で投資すること。
メルカリやサイバーエージェントのような事例を参考に、これからの成長株を見つけてみてはいかがでしょうか。

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