米国の利下げで株価上昇&円高でもS&P500・オルカン投資は無意味?為替と株価の関係を徹底解説

株式

米国の利下げが予測される中、投資家の間では「株価が上がる一方で円高になれば、S&P500やオルカン(全世界株)投資は結局トントンなのでは?」という疑問が湧きがちです。この記事では、為替と株価の関係性、実際の投資成果への影響について具体例を交えて解説します。

米国利下げがもたらす代表的な影響とは

米国の利下げは、通常以下のような経済的影響を引き起こします。

  • 株価:上昇傾向(企業業績改善や資金流入)
  • ドル:下落傾向(金利差縮小により円高に)
  • 金や不動産など:上昇傾向(代替資産に資金流入)

つまり、米国利下げ=ドル安・株高という流れが一般的に観測されます。

円建て評価額に与える複雑な影響

日本からS&P500やオルカンに投資している場合、為替の変動株価の変動の両方が最終的なリターンに影響します。

例として、以下のようなシナリオを見てみましょう。

  • S&P500が+10%上昇
  • 同時に円高でドル円が10%下落(150円→135円)

この場合、円換算での評価額は±0%になります。つまり株価上昇と円高による為替損失が打ち消し合う形です。

実際の投資では「必ずしもプラマイゼロ」にはならない理由

理論的には相殺されるように見えますが、現実の市場はそこまで単純ではありません。例えば。

  • 利下げが予想よりも急で、株価が想定以上に上昇する
  • 円高のスピードが緩やかで、タイムラグが生じる
  • 為替ヘッジ付きの商品を利用している

これらにより、株価上昇 > 円高の影響となり、結果的に評価額はプラスになることもあります。

為替リスクとどう付き合うか?

米国や全世界株に投資するうえで避けられないのが「為替リスク」です。これを回避・軽減するには以下の方法があります。

  • 為替ヘッジありの投資信託を選ぶ:為替の影響を最小限に
  • 円高局面で追加投資を行う:ドル買いのコストを抑えられる
  • 長期保有による為替変動の平均化

短期的には為替の影響が大きくても、長期で見れば平均化されてリスクは低下します。

過去の実例:利下げと投資リターンの関係

例えば2008年リーマンショック後、米国がゼロ金利政策を導入した際、ドルは円に対して大きく下落しましたが、S&P500はその後10年で約3倍に成長しています。

この間、為替が円高から円安に推移したこともあり、日本円ベースでも大きなリターンを得られた投資家が多数いました。

まとめ:米国利下げ=評価額が無意味という誤解に注意

米国の利下げは株価上昇を促す要因となりますが、同時に円高要因でもあります。ただし、その二つの影響が常に完全に相殺されるとは限らず、実際には投資家の戦略やタイミングによって評価額は大きく変わります

為替リスクを理解した上で、長期投資や分散投資、ヘッジ手段を上手に活用することが、安定した資産形成への近道となるでしょう。

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