仮想通貨の逆指値注文とは?トリガー価格と指値価格の違いをわかりやすく解説

資産運用、投資信託、NISA

仮想通貨取引における「逆指値注文」は、リスク管理や戦略的な売買に欠かせない注文方法の一つです。本記事では、初心者でも理解できるように「トリガー価格」と「指値価格」の違いや使い分けを丁寧に解説します。

逆指値注文とは何か?

逆指値注文(ストップ注文)とは、指定した価格に達したときに、自動的に成行または指値で売買注文を出す手法です。主に損切りや、特定価格を超えた際の買い注文などに利用されます。

たとえば「価格が上昇トレンドに入ったら買いたい」や「これ以上下がったら売りたい」といった場合に便利です。通常の指値注文とは逆のタイミングで発動することから「逆指値」と呼ばれています。

トリガー価格とは?

トリガー価格とは、注文を発動させる「引き金」となる価格のことです。この価格に市場価格が到達すると、実際の注文(指値や成行)が取引所に送信されます。

たとえば、「ビットコインが550万円になったら買いを入れる」という注文で、トリガー価格が550万円に設定されていた場合、価格が550万円に達した瞬間に、次の段階である注文が執行されます。

指値価格とは?

トリガー価格で注文が発動された後、どの価格で売買するかを指定するのが「指値価格」です。指値価格は、実際に取引所に提示される価格であり、この価格で約定(取引成立)することを目指します。

例:トリガー価格を550万円、指値価格を552万円とした場合、550万円に達すると「552万円で買う」指値注文が出されます。

実例で理解する逆指値の仕組み

たとえば、現在のビットコインの価格が540万円とします。「価格が上昇トレンドに入ったら乗りたい」と考えるなら、以下のような逆指値注文が可能です。

  • トリガー価格:550万円(この価格に到達したら注文発動)
  • 指値価格:552万円(552万円で買いたい)

これにより、価格が上昇したと判断されたら自動的に買い注文が出されるため、チャンスを逃しにくくなります。

トリガー価格と指値価格の設定の注意点

トリガー価格と指値価格は、近すぎると約定しないリスクがあり、離れすぎると希望価格から乖離してしまう可能性があります。市場の流動性や板の厚さを考慮して、適切な差を設定することが重要です。

また、価格が急激に変動した際に、注文が滑って意図しない価格で約定する「スリッページ」にも注意が必要です。

まとめ:逆指値注文で戦略的な取引を

逆指値注文は、仮想通貨取引において感情に左右されず、計画的に売買を行うための有効なツールです。「トリガー価格」で注文の発動タイミングを指定し、「指値価格」で実際の取引価格をコントロールできます。

取引に慣れていない方でも、この仕組みを理解すれば、よりスマートな投資判断ができるようになるでしょう。戦略的な取引で資産運用を一歩先へ進めましょう。

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