S&P500とオルカン(All Country)純資産額を比較:実際の規模を理解する

資産運用、投資信託、NISA

この記事では、S&P500をベースにした代表的なETFや、オールカントリー系ファンドの純資産額を整理して解説します。漠然とした印象ではなく、具体的な数字で比較することで『SP500‑10=526億円』『SP500=7兆8000億円』『オルカン=6兆8000億円』という数字が妥当かを検証します。

S&P500連動ETFの純資産規模

例として、VanguardのVanguard S&P 500 ETF(VOO)は2025年6月末時点で約1.5兆ドル(約200兆円)に達する純資産を運用しています :contentReference[oaicite:0]{index=0}。

また、SPDR S&P 500 ETF Trust(SPY)は2024年時点で約5735億ドル(約80兆円)規模、2025年には6000億ドル超にも上ると報告されています :contentReference[oaicite:1]{index=1}。

iShares Core S&P500 ETF(IVV)の状況

iShares IVVは、SPYやVOOに次ぐ大手であり、ブラックロック管理下で約6000億ドル(約80兆円)規模とされ、VOOに迫る勢いで成長しています :contentReference[oaicite:2]{index=2}。

「SP500‑10」「SP500」「オルカン」の記載と実態の乖離

ご質問の「SP500‑10=526億円」「SP500=7兆8000億円」「オルカン=6兆8000億円」は、実際のETF資産額と比較すると、あまりにも小さく、数字として整合性がありません。

例えばVOO単体だけでも1.5兆ドル(約200兆円)規模であり、他の主要ETFと比較しても遥かに実資産額が大きいため、質問の数値は誤りであると考えられます。

オールカントリー系ファンド()の純資産規模

例えばVanguard Total World Stock ETF(VT)は全世界株式を対象とし、純資産額は5000億ドル(約70兆円)を超える規模となっており、オルカン系ファンドでも数兆円〜数十兆円規模です :contentReference[oaicite:3]{index=3}。

つまり、「オルカン=6兆8000億円」といった観測は、実際のファンド額とは比べ物にならないほど過小評価されています。

実例による比較表

ETF・ファンド 純資産(概算)
VOO(Vanguard S&P 500 ETF) 約1.5兆ドル(約200兆円)
SPY(SPDR S&P 500 ETF Trust) 6000億ドル超(約80兆円)
IVV(iShares Core S&P 500 ETF) 約6000億ドル(約80兆円)
VT(All‑Country系) 5000億ドル超(約70兆円)

こうした実額と比較すると、ご質問の数値は桁が違う過小評価といえます。

なぜ誤情報が出回るのか?

「SP500‑10」、「SP500」などの表記が独自に小規模ETFや日本円換算などで混在した誤引用の可能性があります。

また、単位の換算誤り(億と兆の取り違え)や、ファンド名や対象を誤認している可能性も考えられます。

まとめ

以上を踏まえると、ご提示の「SP500‑10=526億円」「SP500=7兆8000億円」「オルカン=6兆8000億円」は、実際のS&P500連動ETFやオールカントリー系ファンドの純資産額と比較して、明らかに誤りです。

実際には数十兆円〜数百兆円単位で運用されており、現実と照らし合わせる必要があります。

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