FXでスワップポイントを狙い、低レバレッジで長期保有する戦略は、一見「負けにくい安定投資」に見えます。実際、為替差益を狙わず金利差による収益に着目する人も増えています。しかし、リスクゼロではありません。この記事では、スワップ狙い投資のメリット・リスク・適した通貨ペアや戦略を解説します。
スワップポイント投資とは何か?
スワップポイントとは、2国間の金利差に基づいてポジション保有者に支払われる(または支払う)金利調整額のことです。高金利通貨を買って低金利通貨を売ることで、金利差を毎日受け取ることができます。
たとえば、2024年現在であれば、トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランドなどの高金利通貨に対して、日本円を売る取引はスワップが高く、長期保有での利回りも期待できます。
低レバレッジ運用のメリット
レバレッジを1〜3倍程度に抑えることで、相場の変動による強制ロスカットリスクを大きく下げられます。資金に余裕を持たせることで、長期のスワップ受取戦略が現実的になります。
たとえば、証拠金100万円でトルコリラを1万通貨だけ保有し、年間スワップが15,000円得られるとすれば年利回り1.5%。さらに為替レートが安定すれば、塩漬けでもプラスが積み重なる可能性があります。
実際に3%利益を出した事例の考察
質問者のように、300トレードで3%の利益を確保できたのは非常に堅実です。特に損切りや強制決済がなければ、安定した収益戦略といえます。ただしこれは過去の環境が続いた場合の話です。
高金利通貨がさらに金利を下げたり、政治的リスク・経済ショックが起こった場合は、スワップ収益を為替損失が上回ることも十分にあります。過去にはトルコリラやロシアルーブルで大きな暴落事例もありました。
スワップ投資の主なリスクとは?
- 為替リスク:通貨価値が下がることでスワップ利益を大幅に超える損失になる可能性
- 政策リスク:金利が突然引き下げられることでスワップ自体が減少・逆転
- スプレッドの広さ:高金利通貨は取引コストも大きく、短期トレードに不向き
- 流動性リスク:新興国通貨は市場が薄く、急落が起こりやすい
このように「低リスク・高利回り」とは言い切れない点も多く存在します。
低レバスワップ戦略を成功させるコツ
1. 通貨ペアは分散することで、一つの通貨暴落リスクを回避できます。トルコリラだけでなく、メキシコペソや米ドルなども組み合わせましょう。
2. レバレッジは2倍以下に抑えることで長期耐性を持たせます。想定以上の下落でも余裕資金でカバー可能になります。
3. 証拠金維持率は500%以上を目安にすることで、強制ロスカットを避けやすくなります。
まとめ:スワップ狙いは「負けにくい」が「無敵」ではない
FXのスワップポイント投資は、低レバレッジで長期保有する戦略に限れば、比較的安定したリターンを得られる可能性が高い投資法です。
しかし為替リスクや金利政策の急変など、予測困難な要因があることも事実です。「負けようがない」と考えるのではなく、万が一の下落にどう備えるかが鍵となります。
今後も低リスクで安定したリターンを狙うには、常にマーケット環境をウォッチし、リスク管理と通貨分散を怠らないことが成功のカギと言えるでしょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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