FXや株式投資など、トレードの世界には無数の手法が存在します。しかし、他人から聞いた「勝てる手法」をそのまま使ってもなかなかうまくいかないという経験を持つ方も多いのではないでしょうか。この記事では、過去チャート分析による自己手法の構築と、情報収集(いわゆる“手法乞食”)との適切なバランスについて、具体例を交えながら解説します。
“手法乞食”とは何か?なぜ否定されがちなのか
手法乞食とは、他人が提供するトレード手法やインジケーターばかりに頼り、自分で検証・改善を行わない投資家を揶揄する言葉です。SNSや掲示板では、無料・有料を問わず他人の手法を“コピペ”して結果を求める姿勢がしばしば問題視されています。
確かに「情報収集」は悪いことではありません。ただし、検証や自分の相場観を育てることを放棄してしまうと、相場の変化に対応できずに「使えなくなった手法」にしがみつくリスクもあります。
過去チャート分析の重要性:なぜ“攻略法”が見えてくるのか
過去のチャートを自分の手で分析することは、相場に対する感覚や再現性のあるパターンを発見する絶好の機会です。トレードの成否は「環境認識」によるところが大きく、他人の手法だけではこの感覚は養われません。
たとえば、あるトレーダーが「三尊(ヘッドアンドショルダー)」パターンで成功しているとしても、自分で過去10年のチャートを検証して初めて「いつ・どこで・どんな条件で機能するのか」が理解できます。
「自分で編み出す」ためのステップバイステップ
- ① チャートソフト(TradingViewなど)を使い、1通貨ペア・1時間足などに絞って過去検証をスタート
- ② ローソク足の形状、出来高、移動平均線との関係を観察
- ③ 特定のパターンが繰り返し現れるポイントにマークを付ける
- ④ そのパターンがどのような状況で成功・失敗しているかを分類
- ⑤ 成功率やリスクリワードのデータをExcel等で数値化
この繰り返しによって、自然と「自分に合ったエントリーポイント」「許容できる損切り幅」などが明確になり、自分の手法=武器が完成していきます。
“まずは手法を真似る”のも有効な戦略
もちろん、まったくの初心者がゼロから組み立てるのは難易度が高いため、初期段階では優れた手法を真似する(=手法乞食)ことも有効です。重要なのは「その手法を自分のものにするための検証フェーズ」を設けることです。
たとえば、SNSで話題になっているボリンジャーバンド+RSIの逆張り手法を知ったら、自分のチャートで同じ設定を再現し、10ケース以上を手動で検証。利益が出やすい相場や、ダマシが多い状況などを把握できれば、それはもはや“乞食”ではなく“学習”です。
本当に勝っているトレーダーが実践していること
勝っているトレーダーほど「環境認識→手法→検証→改善」のPDCAを回しています。彼らはチャートの動きに対して敏感であり、その理由は過去チャートを研究してきた蓄積があるからです。
さらに、自作手法には納得感があり、相場で想定外の動きがあっても「なぜ自分はここで入ったのか」「どう改善すれば良いか」という冷静な分析ができるため、感情に振り回されにくくなります。
まとめ:最終的には「自分の目」と「検証力」が鍵
手法乞食と過去検証、どちらが良いという二項対立ではなく、まず学び、次に検証し、最後に自分流へ落とし込むという流れが理想的です。他人の手法を起点にしつつ、過去チャートから実体験を積み重ね、自分だけの“相場攻略法”を手に入れましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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