近年、ネット証券の乗っ取り被害が話題になっています。特に注目されているのが、被害が発生しても全額補償ではなく、半額補償にとどまるという点です。積立NISAなど長期投資を行っている方にとって、このようなリスクは非常に気になる問題です。本記事では、不正アクセスの現状と積立NISAの継続可否、そして自衛策について詳しく解説します。
ネット証券における不正アクセスと補償の実情
2024年に入ってから、大手ネット証券数社で不正ログイン被害が相次ぎました。複数の事例では、フィッシング詐欺やパスワードリスト攻撃により、第三者がログインして資産を売却・送金するという被害が発生。
証券会社側は「ユーザー側にも一部過失がある場合」には、補償額を半額にとどめるという方針を示しています(2024年7月時点の報道より)。
積立NISAで資産を守るにはどうすべきか
積立NISAは、年間120万円までの投資が非課税で運用できる制度ですが、口座が乗っ取られた場合の補償が不十分であると、リスクを過剰に感じる方も多いでしょう。
しかし、正しく対策を講じることでリスクを最小限に抑えることは可能です。積立NISAの非課税メリットを享受しつつ、自衛策を徹底することが鍵です。
具体的にできるセキュリティ対策とは?
- 二段階認証の必須化
- ログインパスワードと取引暗証番号を別にする
- 使い回しパスワードの使用を避ける
- 定期的なパスワード変更
- セキュリティ通知メールの有効化
加えて、金融庁の推奨セキュリティ対策も参考にすることで、より安全に口座を守ることができます。
積立NISAはやめるべき?それとも続けるべき?
セキュリティ面が不安で積立NISAを躊躇してしまう気持ちはわかりますが、制度の恩恵は非常に大きく、投資初心者にとってもメリットのある制度です。
重要なのは「何もせずに辞める」ことではなく、できる対策を講じたうえでリスク許容度を見極めることです。たとえば、まとまった資産を一度に投じるのではなく、毎月の積立額を抑えて始めてみるという方法もあります。
補償内容を比較して証券会社を選ぶことも重要
実は、ネット証券各社によって補償ポリシーに微妙な違いがあります。一部では、条件付きで全額補償を行う会社もあるため、口座開設の際には補償内容を確認することが重要です。
たとえば、楽天証券・SBI証券・マネックス証券などは、不正ログイン補償制度の条件や補償上限額を公式ページに明記しています。
まとめ:積立NISAは対策次第でリスクを大きく軽減できる
ネット証券を利用する上でのリスクは確かに存在しますが、過剰に恐れる必要はありません。基本的なセキュリティ対策を行えば、多くの被害は防げます。
積立NISAは資産形成において非常に有効な制度であり、「やらないリスク」も見逃せません。安心して制度を活用するためにも、証券会社選びとセキュリティ対策にしっかり取り組みましょう。

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