投資信託を活用して新興国やインド市場にアクセスする投資家が増えています。中でも注目されるのが「新興国ポラリス」と「iTrustインド株式」です。本記事ではそれぞれの特徴やリスク、適した投資スタンスを比較し、あなたの投資判断に役立つ情報を整理します。
新興国ポラリスの基本情報と特徴
「新興国ポラリス」は主にアジア・中南米・アフリカといった複数の新興国市場へ分散投資を行うアクティブ型の投資信託です。運用会社はセゾン投信など信頼性の高いプレイヤーが多く、新興国全体の成長を広く享受できる設計がされています。
実際の保有比率を見ると、中国・インド・ブラジル・インドネシアなどが多くを占めています。リスク分散が効いている一方で、それぞれの国の政治リスクや為替リスクも含まれるため、中長期の視点が必要です。
iTrustインド株式の基本情報と投資先
「iTrustインド株式」はインド市場に特化した投資信託で、金融、IT、消費関連企業を中心に構成されています。運用会社はピクテ投信投資顧問で、インドの成長性を高く評価しており、一点集中でリターンを狙うタイプのファンドです。
インドは人口増加、デジタル化の進展、海外直接投資の増加など、長期的な成長ドライバーが揃っており、特に10年単位の長期投資に向いています。ただし、カントリーリスクが分散されていない点には注意が必要です。
投資リスクと期待リターンの比較
新興国ポラリスは分散効果がある分、インド単独よりも値動きが穏やかになりやすく、短期的なリスクはやや低めです。一方、iTrustインド株式は集中投資ゆえに、相場変動の影響を強く受けやすくなります。
期待リターンはインド市場のほうが高いと見込まれており、特に成長分野(デジタル決済、テクノロジー、都市化関連)においてはiTrustが優位に立つ可能性があります。
実際の投資事例とパフォーマンスの推移
過去5年間の成績では、インド市場が好調な局面ではiTrustインド株式が大きくリターンを上げました。一方、世界的な金利上昇やインド国内の政策不透明感がある年は、新興国ポラリスの方が安定的な動きを見せています。
たとえば2022年のインフレ局面では、新興国ポラリスが-5%前後にとどまったのに対し、iTrustは-10%以上のドローダウンが発生しました。
どちらを選ぶべきか?目的別の選び方
長期かつリスク分散を重視する人には「新興国ポラリス」が向いています。広範な新興国にアクセスできるため、特定国の影響を和らげられるのが魅力です。
インド市場の成長に確信があり、長期的なリターンを重視する人には「iTrustインド株式」が適しています。波は大きいものの、成長の果実をダイレクトに得られる可能性があります。
まとめ:新興国の広がり vs インドの集中成長
「新興国ポラリス」と「iTrustインド株式」はどちらも優れたファンドですが、その性格は大きく異なります。資産全体のリスク許容度や投資の目的に応じて、どちらか一方あるいは併用することで、より戦略的なポートフォリオ構築が可能になります。
まずは少額からスタートして、自分の投資スタイルに合った方を選ぶと良いでしょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント