新NISA(2024年開始)では年間360万円、累計1800万円まで非課税枠があるため、「20代で満額投入したらお得かな?」と考える人もいます。しかし実際に20代で満額に到達するのは極めて少数派です。
📊 全体の満額投入率はごくわずか
2024年に新NISAを利用した人のうち、「つみたて枠+成長枠を両方とも満額利用」できた人は全体の約15~16%程度という調査結果があります。満額投入ができる人は高収入層など非常に限られた層で、多くはそれより下回る投資額です。
平均購入金額としては、つみたて枠で47.3万円、成長枠で103.3万円であり、年間360万円満額とは大きく乖離しています。20代でフル投入できる人はさらに少なめと考えられます。[参照]
20代のNISA口座保有・利用率の実態
年代別では20代の新NISA認知率は83.8%、利用率は32.9%と、20代でも利用は3割程度にとどまっています。
そのうえ、満額投資者はさらに少数派なので、20代で満額投入を完了した人は全体の5~6%もいない可能性が高いと推測されます。[参照]
なぜ20代で満額投入が難しいのか
- 年収に対して数百万円の投資枠は大きく、生活費や貯蓄との兼ね合いで無理が出やすい
- 平均積立額は月額2~3万円程度(年30万~40万円)であり、満額の360万円には届きにくい
- 金融リテラシーや投資経験が浅いため、積極的な投資行動に踏み切る人が少ない
20代が目指す現実的な使い方戦略
20代の平均積立額は月2.3万円ほどとされ、年額30万円前後です。これを継続するだけでも着実な資産形成につながります。
満額を焦るより、自分の生活仕様に応じた金額で長期的に運用する方が、資産形成の成果としては無理なく持続できます。
実例:満額投入を目指すよりも
たとえば、月3万円を20年間年5%で運用した場合でも、最終的には運用益が膨らみ、複利効果で増えていきます。
一方、満額を無理して投入しても、生活が圧迫され継続が困難になるケースもあり、バランスが重要です。
まとめ:20代で満額投入は極めて少数派
・新NISAで満額達成できる人は投資利用者全体の約15~16%で、20代ではさらに少数
・口座保有・利用率が3割程度であり、満額達成率は5%未満と考えられる
・むしろ自分の無理のない範囲で、コツコツ長期積立を続けることが一般的かつ現実的
結論として、「20代の25%が満額達成する」のような話は現時点では誤りで、満額投入者はごく少数です。むしろ無理なく継続できる範囲で資産形成を進めることが、最終的に大きな成果につながります。

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