定期預金に預けたままの400万円、NISAで運用すべきか悩む方は多いのではないでしょうか。特に「6年後に子どもの大学費用に使うかもしれない」というケースでは、リスクとリターンのバランスが重要です。本記事では、将来の使途が決まっていない資金をどのように活用すべきか、NISAやその他の運用方法も含めて考えていきます。
定期預金とNISA、それぞれのメリット・デメリット
定期預金は元本保証があり、資金を安全に保管したい方には適しています。ただし、金利は非常に低いため、インフレや円安の影響を受けると実質的な価値が目減りすることもあります。
一方でNISA(少額投資非課税制度)は、利益が非課税になるという大きなメリットがあります。積立型の「つみたてNISA」や一括購入も可能な「成長投資枠(旧:一般NISA)」を使えば、効率的な資産形成が可能です。
「6年後に使うかもしれない」お金の位置づけ
6年という期間は投資判断において重要なファクターです。一般的に、株式などのリスク資産は5年以上の長期保有でリスクが緩和されるとされているため、6年あれば部分的にリスクを取る選択肢も出てきます。
ただし、確実に必要となる時期が決まっているなら、すべてを投資に回すのは避けるべきです。必要資金を除いた残りを運用対象とする「バケット戦略」がおすすめです。
バケット戦略で安心運用:リスクを分散する考え方
バケット戦略とは、資産を複数の目的や期間に応じて分けて管理・運用する方法です。たとえば。
- バケット1:6年後の大学費用として200万円は定期預金や国債など安全資産に。
- バケット2:残り200万円は成長投資枠を使ってインデックス投資(S&P500やオルカン)で中リスク中リターンを狙う。
このように目的別に分けておくことで、急な出費にも備えつつ、長期的な資産形成も図れます。
6年運用で期待できるリターンと注意点
仮に200万円をインデックスファンドで年利5%で運用した場合、6年後には約268万円になります(複利計算)。これは定期預金よりも遥かに高い成果です。
ただし、相場は上下するため6年後に元本割れしている可能性もゼロではありません。資金を分散してリスクを抑え、余裕資金で運用することが重要です。
つみたてNISA・新NISAを使う際の実践ポイント
投資初心者であれば、まずは「つみたてNISA」で月々の積立から始めるのが無理なく続けられておすすめです。インデックスファンドを中心に、長期でコツコツ積み立てていくことで複利効果が期待できます。
2024年から始まった新NISA制度では、つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能になったため、短期・中期・長期の目標に合わせて柔軟に資産運用ができます。
まとめ:必要資金は安全に、それ以外は賢く育てる
400万円すべてをNISAで運用するのはリスクが高すぎますが、「6年後に使うかもしれない」という前提なら、一部を安全に保ち、残りを中リスクで運用する選択肢は十分に合理的です。
資産運用は「すべてを投資に回す」か「まったく動かさない」かの二択ではありません。目的や期間に応じて最適化することで、安心と成長の両立が可能になります。ぜひ自分のライフプランに合った戦略で、将来の備えを始めてみてください。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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