「年間40万円まで」の積立枠を持つつみたてNISAでは、原則として「毎月一定額を積み立てる」形が基本ですが、実は年間の非課税枠を使い切ることも可能です。本記事では、楽天証券を例に「つみたてNISAで実質的に一括投資を行う方法」について詳しく解説します。
つみたてNISAでは原則一括投資はできない
つみたてNISAは、その名の通り「積立専用の非課税制度」として設計されています。金融庁のルールにより、一括購入(スポット購入)は制度上できないことになっています。
そのため、「今すぐ40万円を一括で投資したい」というニーズに対しては、制度の設計上、直接的な一括投資は不可です。しかし、それでも「一括に近い形で投資枠を使い切る方法」は存在します。
楽天証券で年間枠を早期に使い切る実践テクニック
楽天証券を利用している場合、「毎日積立」や「毎週積立」などの頻度を上げることで、より短期間で年間40万円の枠を消化できます。設定方法は以下の通りです。
- 楽天証券にログイン
- 「投信」→「積立設定」へ進む
- つみたてNISA対象ファンドを選び、「積立頻度」を「毎日」に設定
- 1日の積立金額を計算(例:毎営業日約1.6万円で1年換算40万円)
この方法なら、3〜4か月で40万円を使い切ることも可能です。
年末に向けて来年分を予約することはできる?
つみたてNISAの年間枠は「その年の1月1日〜12月31日」までの期間に投資された金額が対象になります。よって、「来年分を今から投資すること」は制度上できません。
しかし、年明けすぐに枠を使いたい場合には、年末のうちに設定だけ行い、翌年1月の第一営業日から積立が始まるよう準備しておくとスムーズです。
一括投資のような運用をしたいなら代替策も検討
どうしても一括で運用を開始したい場合は、つみたてNISA以外の口座(特定口座など)で同じファンドを購入する方法もあります。その後、翌年以降の枠はつみたてNISAで活用していくことで、制度と運用のバランスを取ることが可能です。
たとえば。
- 特定口座で40万円分を一括購入
- つみたてNISAでは別枠として、翌年から毎月積立
積立頻度がリターンに与える影響は?
毎日や毎週など積立頻度を上げることで「ドルコスト平均法」の効果をより活かすことができ、市場の変動リスクを平準化できます。ただし、頻度を上げることによって劇的にリターンが変化するわけではない点にも注意が必要です。
一括投資と比べるとタイミングによるリスクは抑えられるため、初心者にはおすすめの運用手法です。
まとめ|つみたてNISAは「一括風積立」で柔軟に対応しよう
つみたてNISAでは制度上「完全な一括投資」はできませんが、楽天証券などでは積立頻度の設定により「短期間で非課税枠を使い切る」ことが可能です。
年末にならないと来年分の投資ができない点には注意しつつ、今の枠を賢く使い切る工夫をしていきましょう。もしそれでも一括投資をしたい場合は、特定口座での運用も視野に入れた併用戦略が有効です。

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