「エントリー後は見ない方がいいのか?」という疑問は、多くのトレーダーが抱える永遠のテーマの一つです。特に、エントリー直後の値動きが思惑と逆に進んだり、長時間レンジ相場に巻き込まれた場合には、感情が揺れ動きやすくなります。本記事では、トレード中にチャートを見るべきか、それとも放置すべきか、実際の場面ごとに判断基準を解説します。
トレード直後に逆行する現象は「よくあること」
多くのトレード手法では、エントリー直後にいきなり利食い方向へ動くことは少なく、一度逆行してから方向転換するパターンが一般的です。これは、相場の心理構造上「フェイク(だまし)」や「ストップ狩り」と呼ばれる動きが発生するからです。
例として、直近安値を少し割ってから反転上昇するパターンは、損切りの巻き込みを利用した大口の買い集めによるもので、典型的なリバーサルシグナルといえます。
「チャートを見ない」戦略の有効性
チャートを常に見てしまうと、感情的な判断で早期利確や損切りをしてしまい、結果として本来得られるはずの利益を逃すことが多くなります。そのため、「チャートを見ない」戦略は感情を排除する手段として非常に有効です。
ただしこれは、あらかじめ明確な利確・損切りルールを設定している場合に限ります。トレードルールが曖昧なままでは、チャートを見なくても「放置=無計画なギャンブル」に変わってしまうリスクがあります。
ストップを建値に移すべきタイミングとは
「ある程度伸びたらストップを建値に移した方がいい」とよく言われますが、それにもタイミングがあります。エントリー方向にしっかりとトレンドが出て、支持線を明確に上抜けた後に建値移動を行うのが理想的です。
早すぎる建値移動は、ちょっとした押し目で建値決済された後にトレンドが継続するという「あるある展開」につながります。自分の手法が「スイング型」なのか「スキャル型」なのかによっても判断基準は変わります。
チキン利食いの心理に打ち勝つには
長時間のもみ合いを経てようやく利益が出たとき、つい早く利確したくなるのは人間の自然な心理です。しかし、損小利大を実現するためには、利確までの「待つ力」が不可欠です。
具体的には、利益確定の条件を「価格」ではなく「チャートパターンや終値ベースのトレンド崩れ」に設定することで、感情に流されにくくなります。
実例:エントリー直後に見ないことで成功したケース
ある中級トレーダーは、エントリー後にチャートを一切見ず、決済まで完全に自動化(トレーリングストップ使用)したところ、勝率は落ちたものの平均利益が大きくなり、トータルでは収益が向上しました。
このように、「見ない」ことで本来のポテンシャルを最大限引き出せるケースもあるのです。
まとめ
トレード後にチャートを見ないという戦略は、感情的なミスを防ぐ有効な方法ですが、その前提として「ルールの明確化」「自分の手法の理解」「相場環境の把握」が必要不可欠です。
「見ない=すべて正解」ではありません。戦略的に「見ないことを選ぶ」ための準備と訓練が、あなたを一歩上のトレーダーへと導いてくれるでしょう。

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