「損小利大を目指しても、実際は含み益が伸びず、チキン利食いするとその後爆上げ…」こんな経験を繰り返しているトレーダーは少なくありません。この記事では、損小利大を実現する上で直面しがちな心理的・戦略的課題を整理し、その対処法を具体的に解説します。
「損小利大」は理想、でも現実は…
「損小利大」は投資の基本戦略のひとつ。小さな損失で撤退し、大きな利益を狙うという理論ですが、現実ではなかなかうまくいきません。その最大の理由は人間の心理です。含み益が出ると「今利確しないと下がるかも…」という不安に駆られ、逆に含み損が出ると「戻るまで待とう」とズルズルと保有しがちです。
結果として「損大利小」になる、という矛盾が生じるのです。
利確後に上がるのはなぜ?よくある錯覚
利確後に株価が上がるという現象は、実は「損失回避バイアス」によるもの。人は売った銘柄に対して強い執着を持ち、意識的にその後の値動きを追いがちです。これにより「自分が売ったら上がる」と錯覚してしまいます。
このような心理的トラップから抜け出すには、ルールベースのトレードを徹底することが重要です。
損小利大を狙うための具体的な戦略
- リスクリワード比の明確化:最低でも「1:2」以上でトレードを計画
- 利確と損切りラインの事前設定:エントリー時に利確と損切りのポイントを決定
- 分割利確:ポジションの一部を早期に利確し、残りを伸ばす
- トレーリングストップの活用:含み益に応じてストップ価格を引き上げていく
特に分割利確とトレーリングストップは「利確の後悔」を軽減する効果があります。
成功しているトレーダーの共通点
損小利大を継続できているトレーダーは、例外なく「期待値に基づくトレード」をしています。勝率よりも「勝つときは大きく、負けるときは小さく」を徹底しており、1回ごとの勝ち負けに一喜一憂しないのが特徴です。
実例として、月間勝率40%でも、平均利益が平均損失の3倍以上であれば十分に利益を出すことが可能です。
「保有しても伸びない」ケースにどう対処するか
「保有していると全く伸びない」と感じる場合は、そもそもエントリーの根拠が弱い可能性もあります。伸びない=相場の勢いがない局面では、エントリーそのものを避ける戦略も有効です。
また、エントリー後の値動きを記録して、自分が「チキン利食い」してしまう場面の傾向を分析するのも効果的です。
まとめ:損小利大を実現するには「心理」×「戦略」の最適化が鍵
損小利大を達成するには、単なる知識だけでなく、自分自身の心理と向き合う必要があります。利確の後悔や保有の不安に打ち勝つためには、明確なルールと過去の分析に基づいた戦略が不可欠です。
「伸びないからすぐ利確」「利確すると伸びる」というループから抜け出すために、戦略とメンタルの両面からアプローチしていきましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント