楽天証券のつみたてNISAは一括投資と毎月積立、どちらが有利?変動リスクと運用効果を徹底解説

資産運用、投資信託、NISA

つみたてNISAは長期・分散・積立による資産形成を目的とした制度ですが、資金の投入方法には「毎月積立」と「一括投資」の選択肢があります。楽天証券などで始める方の多くが迷うこの違いについて、リスクとリターンの観点から詳しく解説していきます。

つみたてNISAの基本:資金を入れた後はどうなる?

つみたてNISAでは、購入した投資信託などの金融商品がマーケットに連動して価格変動します。つまり、一括で投資しても、毎月少しずつ積立しても、購入後の運用資産は市場環境によって上下するのです。

たとえば一括で年初に40万円分購入した場合、その40万円が投資信託に変わり、以降は基準価額(ファンドの値動き)に応じて増減します。途中で何もしなくても、相場の動きに影響を受けることになります。

一括投資と毎月積立のメリット・デメリット

以下はそれぞれの方法の特徴です。

投資方法 メリット デメリット
一括投資 相場が右肩上がりならリターンが最大化しやすい 投資タイミングが悪いと短期的に大きく下落する
毎月積立 購入単価を平準化でき、下落時に安く買える 長期的にみるとリターンが一括より劣る可能性あり

毎月積立は「ドルコスト平均法」と呼ばれ、価格が下がったときには多く、上がったときには少なく買えるため、平均取得単価が安定しやすいという利点があります。

実例で比較:2020年に40万円一括 vs 毎月33,333円積立

2020年初に米国株インデックスファンド(例:eMAXIS Slim 米国株式)に40万円を一括投資した人と、同年1月から毎月33,333円ずつ積み立てた人を比較してみましょう。

2023年末時点のリターンをみると、相場が全体的に上昇したため、一括投資の方が運用益は大きくなる傾向にありました。一方で、コロナショックのような急落が起きたタイミングでは、毎月積立の方が心理的に安心して運用を続けられるという声もあります。

どちらを選ぶべきか?投資初心者におすすめの考え方

どちらが正解ということはありませんが、投資経験が浅い場合や相場の上下に慣れていない人は、毎月積立の方が継続しやすく、リスク分散にもなります

逆に、「手元に余剰資金があり、今後は長期で上昇すると考えている」人には、一括投資という選択も有効です。ただしその場合も、楽天証券のつみたてNISAルールでは年間40万円の上限があるため、余剰資金の一部だけを充てるのが現実的でしょう。

まとめ:つみたてNISAは資産変動が前提。自分に合った方法で続けることが大切

楽天証券でのつみたてNISAでは、一括で投資しても、毎月積立しても、どちらも投資信託を購入した段階で「相場変動の影響を受ける」ことになります。

大切なのは、投資スタイルやリスク許容度に合わせて「自分に合った方法を継続」することです。将来的な資産形成においては、一時の値動きよりも、長期的な積立の継続こそが成果につながります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました