「指し値で買う」vs「プライスアクションで買う」どちらが優位?正しいエントリー判断の考え方

外国為替、FX

トレードの世界では「どこで買うか」が勝敗を分ける最重要ポイントです。中でも「指し値で買うべきか」「プライスアクションを見て買うべきか」という判断は、多くの初心者から中級者にとって悩ましい課題です。本記事では、その選択に対して正しい判断ができるよう、具体例と共にわかりやすく解説していきます。

指し値注文とは?そのメリットと注意点

指し値注文とは、あらかじめ自分が買いたい価格を設定して、その価格まで下がってきたら自動的に買う注文方法です。例えば、「ドル円が145.00円まで下がったら買いたい」と設定しておけば、その価格に達したときに約定します。

メリットは「思惑通りの価格で買える」「感情に左右されにくい」という点です。リスク管理がしやすく、ルール通りに取引することが可能になります。

ただし、価格がその水準まで来ずに反発してしまうと、エントリー自体ができずチャンスを逃すことにもなりかねません。これが「取り逃しリスク」です。

プライスアクションでのエントリーとは?

プライスアクションを見て買うというのは、ローソク足の動きやチャートパターンを見て、買いのサインが出たときに成行でエントリーする方法です。たとえば、「ダブルボトムが形成され、ネックラインを抜けた」「下ヒゲの長い陽線が出た」といった、反転の兆候を見て買います。

この方法の最大の利点は、実際に反転したことを確認してからエントリーできる点です。無駄な含み損を抱える可能性が低く、トレンド転換の瞬間に乗ることができます。

一方で、エントリータイミングが遅れがちになり、既に反転が始まった後なのでリスクリワードが悪化しやすいというデメリットもあります。

相場環境によって使い分けるのがベスト

結論から言えば、「指し値」と「プライスアクション」はどちらが正しいというより、相場環境によって使い分けるのがベストです。たとえば、レンジ相場ではサポートやレジスタンスが明確であるため、指し値注文が有効に機能しやすいです。

一方、トレンド相場では、戻りや押し目が浅くなる傾向があり、指し値まで価格が来ないことも多いため、プライスアクションを確認して早めに乗ることが重要になります。

このように、状況によって最適な手法は変わります。機械的にどちらか一方に決めつけるのではなく、柔軟に対応する力が求められます。

具体的なトレード例で比較してみよう

たとえば、ドル円が強い上昇トレンド中で、押し目を狙いたい場合。「146.50円まで落ちたら買いたい」と考えて指し値注文を出したとします。ところが価格は147.00円で反転し、どんどん上昇していってしまいました。

このケースでは、反転の兆候(例:強い下ヒゲや移動平均線サポート)を確認し、147.00円でプライスアクションを見て成行で買った方が、トレンドにしっかり乗れていたでしょう。

逆に、レンジ相場で「下限の145.00円で反発することが多い」と確認できているなら、指し値で145.00円に置いておくことで、きれいに反発を捉えることができるかもしれません。

戦略を明確にし、使い分けるスキルを養おう

重要なのは、「この場面ではどちらが優位か」を常に判断できるようになることです。トレードノートを付けて、自分の指し値注文がうまく機能した場面、逆にプライスアクションで入ればよかった場面などを記録しておくと、経験値が蓄積されていきます。

また、指し値注文とプライスアクションを組み合わせる方法もあります。例えば、「145.00円に指し値を置きつつ、反発のサインが出なければ成行でエントリーしない」といった複合戦略を取ることで、精度の高いトレードが実現できます。

まとめ:正解は一つではなく、状況に応じた判断が鍵

「指し値で買うべきか」「プライスアクションで買うべきか」という問いに対して、唯一の正解はありません。それぞれにメリット・デメリットがあり、相場環境や戦略次第で使い分けることが最善の判断です。

自分のトレードスタイルや得意な相場を理解し、適切なエントリー手法を選択できるようになることこそが、安定して勝ち続けるトレーダーへの近道です。

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