近年、SNSを通じた投資詐欺の手口が多様化しています。中でもLINEグループを通じた「株式投資の情報共有」や「機関口座取引の紹介」を装った誘導は、特に若年層や投資初心者を中心に被害が広がっています。この記事では、免許証や銀行口座情報の提出を求められた際に、何が起き得るのか、どのようなリスクがあるのかを詳しく解説します。
機関口座取引とは?その正体を見極める
「機関口座」とは、通常は法人や金融機関が保有するもので、個人がその口座を体験できること自体が不自然です。高収益を謳って勧誘される場合、その裏には詐欺や情報搾取の目的が潜んでいることが多く、極めて注意が必要です。
「利益が出たから出金手続きに進んで」と言われ、本人確認書類の提出や口座登録を求められる流れは、いわゆる“出金させない系詐欺”の典型です。
免許証写真の提出が招くリスク
免許証などの身分証明書を画像で提出すると、以下のような悪用が考えられます。
- 他人名義での銀行口座開設
- 不正な携帯電話契約やローン契約
- ネット上でのなりすましやSNSアカウントの乗っ取り
とくに、裏表をセットで撮影した免許証データは「犯罪インフラ」として闇市場で流通する恐れもあります。
銀行口座情報が悪用される可能性
銀行口座の名義・支店・番号を教えた場合、その情報自体で直接の被害は起きにくいものの、身分証明書とセットで渡した場合、本人になりすまして不正契約や送金操作が行われる恐れが高まります。
また、詐欺グループがあなたの口座をマネーロンダリングなどに利用するケースも報告されています。
LINEグループでの投資勧誘の典型的な流れと注意点
次のような流れには要注意です。
- 「無料で情報提供」や「体験参加」の勧誘
- 仮想の利益画面を見せられて興味を引かれる
- 「出金には本人確認が必要」として情報提出を求める
- 最終的に利益は出金できず、連絡が取れなくなる
このような構図に該当するグループは、投資詐欺の疑いが濃厚です。
もし情報を渡してしまったら?今すぐすべき対処法
すでに情報を渡してしまった場合は、以下の対処を速やかに行いましょう。
- 運転免許証:速やかに交付元の公安委員会に連絡し、警察へ「個人情報悪用の懸念」を届け出ましょう。
- 銀行口座:該当銀行に不正利用の可能性を連絡し、利用停止や口座変更の相談を。
- 警察・消費者センター:消費者ホットライン(188)や最寄り警察署へ通報。
不安な場合は、弁護士や法律相談窓口に相談することも重要です。
まとめ|LINE投資グループの「体験型投資」は危険が多い
本物の証券会社や金融機関が、LINEグループで不特定多数を対象に「機関口座」や「出金に本人確認書類を要求」することはありません。利益をチラつかせて免許証や銀行口座の情報を求められたら、それは高確率で詐欺の入り口です。
「まだお金を振り込んでいないから大丈夫」と思わず、個人情報を守るために即時行動を取りましょう。冷静な判断が、あなたの資産と信用を守ります。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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