NISAで投資信託を複数持ちすぎ?重複銘柄を整理するべき理由と見直しの考え方

資産運用、投資信託、NISA

旧つみたてNISAや新NISA制度を活用する中で、「おすすめ投資信託ランキング」などを参考に複数銘柄を買ったものの、気がつけば似たような内容のファンドをいくつも保有してしまっている——そんな方は意外と少なくありません。この記事では、重複した投資信託を絞るべきかどうか、どのように見直すべきかを初心者にもわかりやすく解説します。

よくあるパターン:重複した投資信託を複数保有

たとえば以下のような投資信託をすべて保有しているケースが挙げられます。

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
  • たわらノーロード 全世界株式
  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド

一見分散されているように見えますが、実は「米国株中心」「全世界株インデックス」といった投資対象がかなり重複しています。

投資信託を絞るべき理由

同じような資産に投資するファンドを複数持っていると、次のようなデメリットがあります。

  • 管理が煩雑になり資産の全体像が見えにくい
  • 実質的な分散効果が弱くなる
  • 信託報酬などのコスト効率が落ちる可能性がある

たとえば、S&P500と全米株式は非常に似た動きをするため、両方を持つ意義はあまりありません。

どの投資信託を残すべきかの判断基準

以下のような視点で整理を検討してみましょう。

  • 信託報酬の安さ:運用コストが低いほど長期投資に有利
  • 純資産総額の大きさ:ファンドの安定性や継続性に影響
  • 自分の投資方針に合っているか

たとえば、「全世界株式インデックス1本でシンプルに投資する」「米国株式メインで絞る」といった選択肢があります。

成長投資枠とつみたて枠で重複していても大丈夫?

新NISAでは「成長投資枠」と「つみたて投資枠」が分かれています。どちらの枠であっても、同じ投資信託を持っていて問題はありません。ただし、運用目的が同じなら1本に統一したほうが管理しやすくなります。

たとえば、「成長投資枠でもeMAXIS Slim 米国株式を買っていて、つみたて枠でも同じファンドを積立てている」場合、どちらかにまとめることで把握しやすくなります。

整理するタイミングと手順

無理にすべてを売却せず、以下のステップで計画的に整理しましょう。

  • まずは保有している銘柄の「中身」を比較してみる
  • 残すファンドを決める(1~2本に絞る)
  • 売却する際は税制やタイミングに注意
  • 新たに積立する銘柄を一本化していく

評価益が出ているファンドを売却すると課税されるため、NISAの非課税枠のルールを理解して、慎重に判断しましょう。

初心者が投資信託を整理するときの注意点

一気に整理しようとすると、売却タイミングを間違えて市場の下落に巻き込まれる可能性があります。焦らずに段階的に進めることが大切です。

また、ネット上の情報だけでなく、証券会社のサポートやIFA(独立系アドバイザー)に相談するのも選択肢の一つです。

まとめ:複数の投資信託は早めに見直しを。シンプルな運用で長期的に成果を

似たような投資信託を複数保有している場合、管理効率や運用効果の観点から、1〜2本に絞ることが望ましいケースが多いです。まずは自分の投資方針と照らし合わせて、重複している部分がないかを確認しましょう。

投資信託の見直しは、投資効率を高める第一歩です。今後の資産形成のためにも、シンプルでわかりやすいポートフォリオを目指してみてください。

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